ストレッチングで筋肉を伸ばしても腰痛は治らない

筋肉が硬くなった時に何をするかというとほとんど人が「ストレッチング」だと言います。 ですが、ストレッチングをしているのに筋肉が全然柔らかくならないという人がたくさんいます。

ほとんどの人がわかっていないのですが、『ストレッチングは一番難しいテクニック』なんです。 だから頑張ってストレッチングをしているのに筋肉が柔らかくならないんです。

筋肉は急激に伸ばされると筋肉が切れないように縮もうとします。 ストレッチングをしている人で「イタ気持ちいい」とか、「伸びている感じがする」と言っている人がいますが、こういった状態はすでに筋肉は縮んで硬くなろうとしています。 ストレッチングで筋肉が伸びている感じや痛いと感じるような刺激は強過ぎます。 本当に筋肉を柔らかくしたいなら、伸びているか伸びていないかわからないくらいの弱い刺激で十分です。 大切なのは強さではなく、「時間」です。 適切な時間をかければ自然と筋肉は柔らかくなります。

これは指導する側のトレーナーでもわかっていない人が多いです。 ですから、全く知識のない一般の人がきちんとストレッチングできないのは当たり前のことです。

それなら知識のない一般の人でも筋肉を柔らかくする方法はないのかというと方法はたくさんあります。

先日、腰の筋肉の強い張りがあって痛いという人から相談を受けました。 筋肉を触ってみると鉄板のように硬くなっていました。 ストレッチングをしていましたが、痛くて筋肉が全然伸ばせないということでした。

そこで仰向けに寝てできる呼吸を使った運動、背骨を伸ばす運動を数回ずつ繰り返してもらいました。 すると鉄板のように硬くなっていた筋肉が柔らかくなって仰向けに寝ると浮いていた腰も床に着くようになり、ゆがんでいた骨盤の整いました。 起き上がってみても腰の張りはなくなったようで自然と背筋が伸びた姿勢に戻っていました。

どちらもよくある筋トレのエクササイズを応用したものです。 しかし、それで硬くなっている筋肉を柔らかくすることができるんです。 わざわざ一番難しい方法であるストレッチングにこだわる必要はありません。 体を気持ち良く動かせばもっと簡単に筋肉は柔らかくすることできるんです。