#84 肩の痛みを改善するためトレーニングについて学んできました。
定期勉強会に参加するために大阪へ行って来ました。 今回のテーマは、『肩痛改善のための考え方とそのアプローチ』でした。
言葉の意味を改めて考えてみる
肩に限らず体の痛みの相談で多いのが「筋肉がないので、体が衰えてきたから筋肉を鍛えないといけないと思いますが、どんなトレーニングをしたらいいのか?」というものです。 「筋肉がない」というのはどういうことなのか? 「強化すると鍛えるとはどう違うのか?」、「衰えるとは?その反対の言葉は何なのか?」のように一般の人やクライアントさんが使う言葉に乗っからないために自分なりに言葉の意味、定義を改めて考えてみることの大切さからまずはスタートしました。
筋肉は緩めると膨らむ
言葉の意味というと、姿勢を整えるために体を「ゆるめる」という言葉を使いますが、筋肉を緩めるというと一般的には柔軟性を高めるくらいのイメージが強いですが、この勉強会では緊張したり萎縮して硬くなった筋肉を「元の大きさ、弾力に戻す」ために筋肉を緩めます。
実際に筋膜を刺激して緊張で硬くなった背中の筋肉を緩めていくアプローチや胸椎の回旋の動きを良くするアプローチを行いましたが背中の筋肉が柔らかくなって膨らみ姿勢が良くなっただけでなく、反対側の胸の筋肉まで膨らんで大きくなりました。
衰えを感じると筋トレで筋肉を鍛えて強くしようとしますが、そんな辛いことをする前にまずは筋肉を緩めて元の大きさに戻してみる、それでも不足しているならそれから鍛えても十分間に合うということを改めて感じました。
大きく、早く、もっと大きくで筋肉は緩まない
勉強会では参加者の質問に沿って進んでいきますが、今回は新しいテクニックの習得よりも今まで教わってきたテクニックの復習的な内容が多かったように感じます。
継続的に参加していると相手の体の状態からどの部分にどんなアプローチをすると良いのかという基本的な考え方などはできてくるのでトライしているアプローチが見当違いということはなくなってきますが結果が今ひとつという時はだいたいテクニックの問題です。
肩の問題では肩甲骨の状態は非常に重要ですので肩甲骨へのアプローチは時間をかけて徹底的に行いました。
何度もやっているアプローチですので手の当て方などは良くなってきていますが、動かし方が自分の中でしっくり来ていませんでしたがその原因は力を入れて動かそうとしていることでした。
いつも注意されることなので気をつけてやっているつもりでしたが、実際に手の動かし方をアドバイスしていただくと肩甲骨本来の動き、今の状態で一番楽に動かせる範囲だけでやると本当に軽い力で肩甲骨が楽々動きます。 早く筋肉を緩めて大きく動けるようにしようと知らないうちに焦ってしまっていたようです。 小さな範囲でゆっくりとしたスピードでも筋肉の緊張が緩んでくると自然に動きも大きくなります。 すると終わった後の背中や腰の筋肉の状態が全く違います。
うまくいかない時に考えてみる
テクニックの問題には手の当て方、動かし方もありますが、他にも動かす方向、引っ張り方、引っ張る方向の問題もあります。
自分が狙った筋にアプローチしてみてフィーリングがあまり良くないのにそれを続けても結果は変わりません。
腕の角度、高さを変えてみることも大切です。 今回の質問では腕を引っ張って背中の筋肉を緩めようとしたがうまくいかなかったケースが出てきましたが、方向を変えて腕を畳む方向に変えるだけで狙った背中の筋肉の緊張が緩んでしまいました。
方法に囚われず、うまくいかない時はやり方を変えてみる柔軟な発想が大切だということです。
食べた物が血となり肉となる
今回は肩の痛みがテーマでしたが、その中で食べ物の話も出てきました。
血液の循環は健康であるために必要なことですが、その血液が何から作られるのかということを考えてみると食べ物も無関係ではいられません。
「あなたの体はあなたの食べた物でできている」というような言葉もよく耳にしますが、食べた物が自分の血となり肉となるという考え方もあります。
いくら身体調整をして血液の循環を良くしたりトレーニングしたとしても食べているものが悪ければ血液が汚れ、病気を引き起こすこともあります。 そして病気になって病院へ行っても薬を出されるだけ。 薬を飲んでも症状を緩和するだけですし、副作用もありますからできれば飲むのは避けたいものです。
普段自分が口にしているものを見直してみることも健康を維持するには重要になってきたということです。
肩の痛みで食べ物の話が出てくるとは想像もしていませんでしたが、深く掘り下げてみると確かに無関係だとは言い切れないなと感じました。
あっという間の4時間半でしたが、今回もまた自分に足りないものに気づいたり新しい考え方に触れることができて充実した時間でした。