岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

1日1万歩歩いているのに筋肉が付くどころか膝が痛くなった。改善するにはどうすればいい?

今回は1日1万歩歩くと良いという話を聞いたので毎日やっていたら膝が痛くなったという相談。
テレビなどでは歩くと筋肉が付くというようなことが言われますが、普通に歩いているだけでは歩くために必要な筋肉を維持する効果はありますが、筋肉が大きくなるようなことはありません。
筋肉を大きくするには適切な強度、負荷を設定する必要があります。

歩いていて膝が痛くなったわけですから原因は歩き方にあると考えられます。
歩き方をみると、
・O脚
・脚を前に前に出している
・痛くなった方の足音が大きい
・腕は振れていない
といった感じでした。

こういう歩き方で1万歩も歩けば膝は痛くなっても仕方ありません。
歩いた後にストレッチングをやったとしても脚が真っ直ぐに戻っていなければまた歩けば痛みが出てしまうでしょう。
根本的には解決にはなりません。

根本から解決するには歩き方を直すことです。
歩き方の問題は立ち方の問題です。
全身の筋肉の緊張をゆるめて二本脚でバランスよく立てるようにします。
それだけでも歩きはスムーズになります。
大抵はこれだけで膝の痛みを気にすることなく歩けるようになります。

歩く時の体の使い方を見直しておくことも大事です。
歩くというのは前に進むことですが、そのためには脚は前に出すのではなく地面を後ろに押すことです。
それによって推進力が生まれ、前に進みやすくなります。

そして同じ側の腕は前に振ります。
前に振られた腕に体がついていくようにすると体が前に進みやすくなります。
脚で生んだ推進力と合わせれば一生懸命やらなくても勝手に前に進むようになります。

筋肉が萎むのは動かさない、使わないからです。
解決方法は鍛えることではありません。
問題なく脚が動かせる、歩ける機能を維持することです。
そう考えればもっと効率の良い方法で思ったような結果が得られるはずです。