岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

筋トレって辛いのが当たり前?

健康を維持するために「筋肉を鍛えましょう。」といろいろな場面で言われますが、「やった方がいいのはわかるけど辛いから筋トレって嫌い。」というような会話もよく耳にします。

たしかに筋力が衰えないようにすることは大事なことですが、筋肉を鍛えるためには筋肉が太くなるくらいの刺激を与えないといけません。 様々なトレーニング方法がありますが、効率良く筋肉を太くすることができる方法はあっても楽にというのは残念ながらありません。 そういう意味では普段体を動かすことが少ない人にいきなり筋肉を鍛えるトレーニングがなかなか続かない、嫌になるのは仕方ないことではないかと思います。

ですから、本当に考えないといけないのは「筋肉を鍛えないといけないのか?」ということです。 そもそも鍛えないから衰えていくわけではなく「使わない」、「動かさない」から衰えてしまうのではないでしょうか。

現代の生活では何十キロの重さが上がらないと困るようなことはほとんどありませんが、自分の体の重さを支える、歩いたり階段の昇り降りくらいは楽々できるくらいの力は欲しいです。

そうなると、まずは筋肉を太くすることよりも筋肉の縮んで戻る動きがいつも本来の動きの範囲でスムーズに動けるようにはしておくことからスタートするというのも1つの考え方としてありなのではないでしょうか。 筋力は筋肉が縮んで戻る動きによって発揮されますから、筋肉が縮んで硬くなっていれば当然発揮できる力は小さくなります。 最低でもいつも筋肉本来の弾力性、長さを保っておくことは必要ではないでしょうか。

実際に指導している人は筋トレをやったことがない、やってはみたが辛くて続かなかったので運動というとウォーキングやストレッチングくらいという人ですが、ほとんどの人が筋肉が萎んで硬くなってしまっています。 筋力といった要素も低下しているのも事実ですが、柔軟性が低下している人が多いと感じます。

体操をしてみても体がスムーズに動かない、手脚を動かすだけでまるで筋トレをした後のように息が上がるというようなケースもありますが、それはその人にとってはそれが適切な負荷のトレーニングになっているとも言えます。

体操だけでも筋肉を動かすことで萎んでいた筋肉が元の膨らみに戻り筋肉が太くなったようになります。 最初は息が上がりますが、続けているとだんだん息が上がる程度も軽くなりスタミナも向上します。 柔軟性も高まります。 筋肉の感じも変わってきます。

すると自分の体が軽く感じるようになり動きも楽になるので、重りを使ってウェイトトレーニングをしてみますがそれなりの重さでスクワットをしてみたり伸びるような動作をしてみても、「思っていたよりも軽い」、「このくらいの方が姿勢やバランスがわかってやりやすい」と言っています。 そんな感じで続けていると気がつくと扱っている重量が増えてきます。 そして自然と筋肉量も増えています。

筋トレもバーベルやダンベルやマシンなど様々な道具を使いますが、基本的に動かすのは「自分の体」です。 関節運動に負荷をかければ筋トレになるだけです。

筋肉を鍛えることばかり考える前に、体を動かす、筋肉を動かす、関節を動かすということを考えてみれば必ずしも辛いことをしないと目的が達成できないというわけではないのではないでしょうか。