岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#88 自然体の姿勢を取り戻すトレーニングについて学んできました

今年最後の定例勉強会に参加するために大阪へ行ってきました。

今回のテーマは「自然体に導く」 今年1年のまとめ的な内容でした。

何をするか?の前に「どうするか」を考える

痛みや体の不調というとすぐに「何をしたらいいのか?」と考えてしまいますが、そういった対処療法ではなかなか良い結果にはなりません。

本当に大切なことは「なぜそうなったのか?」という原因の追求です。 例えば、膝が痛いのならどんな動きのどのタイミングでどこが痛くなるのか、肩が痛いのであればなぜそうなったのか、痛みが出るのは肩だけなのか、肩の前なのか横なのか後ろなのか、そこまで詳しく情報を引き出して根本的な原因に対処していく“原因療法”が大切なのですが、そのためには追求のレベルを高めていく必要があります。

今回はパーキンソン病や関節リウマチに対してトレーナーという立場でどういったことができるのかということを考えていきましたが、そもそもパーキンソン病、関節リウマチとはどういうものなのか、どうしてそのような症状が出るのかといったところまで調べる、追求する意識が足りないと、やはり何をしたらいいのか?という考えになってしまいます。

どうするかを考えるためには圧倒的に調べる量、出てきた情報を整理するといった部分に差があることを感じます。 今後意識して取り組むべき新たな課題が見つかりました。

最終目標は自然体に戻すこと

いろいろな不調について調べてみると多くの不調の原因は“自律神経のバランスの崩れ”からです。 改善するためにできることはそれをどう調整するかということになってきます。

この勉強会では「自然体」を目指していきますが、単に筋肉が柔らかい、関節がスムーズに動く、姿勢が良いといった体の外側だけではなく、血液などの体液の循環や自律神経のバランスといった体の内側の状態も良い状態を求めていきます。

不調を抱えている人の多くが体温が低い、心身の緊張が原因で交感神経が優位になっているというのであればそれに対してできること、やるべきことは血液の循環を良くする、“快”や“楽”の刺激を与えてあげてバランスを整えて自然体の状態に戻すということになってきます。

相手の脳に理解させることの大切さ

参加者の質問の中で身体調整して戻した姿勢が長く続かないというケースが出てきましたが、立ち姿勢を見てみると一生懸命上体を真っ直ぐに立てようと腰を反らせて立っているということがわかりました。

そこでウエストの位置の感覚を変えてみるアプローチで立ち姿勢を改善していくアプローチをしました。 良い姿勢というと上体を真っ直ぐに立てようという意識がどうしても起こってしまいますが、あくまで目指すのは楽にスッと立つ自然な良い立ち姿勢です。 見た目の良い姿勢とは全く違ったものになってきます。

今回は相手の体に触れて筋肉の緊張が均等に緩いウエスト、胸、頭、肩の位置を教えてあげるというアプローチをしてみましたがそれだけでも余計な力が抜けて楽にスッと立つ自然な良い姿勢になりました。

柔らかい体、柔らかい筋肉を作る

さらに今回は“さすり”や“揺すり”を使った身体調整をいろいろなパターンで行いました。 自然な良い立ち姿勢を教えた後にさらに肩や腕、背中をさするだけで軽くなって楽に動かしやすくなったり背中の筋肉は弾力が出ました。

快の刺激を与える身体調整のテクニックの復習として“揺すり”のテクニックも行いましたが、シンプルなだけに技術レベルの差が見られます。

硬い部分があるとそこで振動が止まってしまい全身に波及させることができません。 一生懸命そこを揺らそうとしてもうまくいきません。

持つ位置、相手の脚を置く位置、どこを見るのか、リズムをどうするのかなどアドバイスをいただきながらやっていくと全身に振動の刺激を伝えることができ、背中や脚の筋肉の緊張が緩み、やはり立ち姿勢が良くなりました。

さらに応用パターンを教わって自分で試してみましたが大腿四頭筋ハムストリングス、内転筋などの緊張が緩み、それだけでなく筋肉の膨らみも出て歩きが非常に楽になりました。

img_3629-1 どうしても新しいテクニックを求めてしまいますが、こういった基本的なアプローチだけでも全身の筋肉を緩めることができるわけですから、もっと今あるテクニックの精度を磨いていくことの大切さを感じました。

新しいアプローチの考え方も教わりましたが、来年に向けての課題、基本的なところの理解、レベルを高めていくことの大切さを強く感じました。 来年も実践、学び、再トライの繰り返しになりそうです。