健康に毎日過ごすためにハードなトレーニングやいろんなトレーニングが必要？

アスリートでもない、特にスポーツをやっているわけでもない人にとって必要なことは毎日を健康に過ごすことだと思うのですが、そのための運動というと筋トレ、筋肉を鍛えるということだと思っている人はたくさんいます。 ジムを見ても１つ１つの筋肉を細かく鍛えるためにたくさんの種類のマシントレーニングがあったり、他にも体幹トレーニングにファンクショナルトレーニングなど様々なトレーニングがあります。

そんなにたくさんのエクササイズ、新しいトレーニングをしないと健康に過ごすことはできないのでしょうか？

実際ジムでトレーニングをしている人を見ても筋肉を鍛えているのに、全てのマシンのトレーニングで全身の筋肉を鍛えているのに、体幹トレーニングや難しいファンクショナルトレーニングなどをやっているのに筋肉は緊張でガチガチに硬い、肩こりがある、腰が痛い、膝が痛い、姿勢が悪い、イスのしゃがむ・立つ、歩く、階段の昇り降りといった動作がぎこちないという人を多く目にします。

個人的には毎日を元気で過ごすためには筋肉を鍛えることよりも“筋肉を動かす”ようなトレーニングの方が必要だと思います。

いつも良い血液の循環で体温を適切に保ち、自律神経のバランスも整っていて呼吸もきちんとできる、体を動かしても立つ、歩く、イスのしゃがむ立つ、階段の昇り降りといった日常生活動作が楽々できれば困ることはないと思います。 そうするといつも“骨で立つ”自然な良い姿勢が維持できていることが大切になってくると思います。 そのためには弾力のある柔らかい筋肉で適切な関節の可動性が維持されていることも大切になってきます。

姿勢が悪い、肩が凝る、腰が痛い、膝が痛いといった相談で来る人のほとんどがこういったところがきちんと維持できていません。 ですが、良い状態に整えてあげれば問題も解決できます。

トレーニングを見ているクライアントさんも筋肉の緊張を緩め、楽にスムーズに骨・関節を動かすようなトレーニングをしていますが、ハードな筋トレやきつい体幹トレーニング、難しいファンクショナルトレーニングをしている人よりも楽なことをやっていますが姿勢が良くなってスタイルアップしたり、肩こり・腰痛・ひざ痛が改善したり、ゴルフのようなスポーツのパフォーマンスもアップしています。

きついこと、難しいこと、新しいことをやっている方が効果がありそう、早く結果が出そうな気がしますが、求める結果を出すためにそんなにいろいろする必要はないということです。 難しいこと、きついこと、新しいことをやることが目的なのか、健康で毎日元気に過ごしていろんなことを楽しみたいのか、トレーニングの目的をよく考えてみることが必要ではないでしょうか。