岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#89 柔軟性を高めるトレーニングについて学んできました

定例勉強会に参加するために大阪へ行ってきました。

今回のテーマは「体を柔らかくする考え方とその対策」でした。

改善は一時しのぎ

本やネットで調べてみても姿勢を直すために、筋肉を柔らかくするために、肩こりを直すために、腰の痛みを直すために、「○○というエクササイズを1日に○回、○セット行うといい」、「○○筋を伸ばすストレッチングをすればいい」などいろんな方法が出てきます。 こういった対処療法は少しマシになるかもしれませんが、一時しのぎに過ぎず、すぐに前の状態に戻ってしまいます。

そういったものでは何の解決にもなりません。 問題を根本から解決するには元の状態に回復させることが必要になってきます。 そのためには“そもそもの原因”を探らないといけません。 原因は必ず隠れています。 その本当の原因がわかれば、そんなにきついこと、難しいことをしなくても簡単に元の状態に回復させることができます。

動きが硬いのは筋肉が硬いから?動かし方に問題があるから?

しゃがむ動作でスムーズにしゃがめないというケースでは、普段の生活の中でやっている作業の中で股関節の動きに偏りが出ているのではないかという問題が出てきました。

しゃがめないと足首が硬いからと思われがちですが、しゃがんでいくためには股関節の動きは重要です。 その動きを本来のスムーズに動く状態に戻していけばしゃがみやすくなります。

これに対しては以前の勉強会でもやった骨盤、股関節へのアプローチを行いました。 これは普段のセッションでも使っていて反応も良いので自分ではそれなりにうまくやれていると思っていましたが、力が抜けない人に対する細かい配慮が足りないということを感じました。 言われてみれば簡単なことですが、そういったところに気を遣うことで、相手も力の抜き方を理解でき、指導する側もやりやすくなるので、こういう細かいことへの気遣い大切にしたいと思いました。

また、しゃがめないという人の多くはしゃがんでいく時の動作のやり方にも問題があることも多いです。 特に骨盤の向きを意識している人はいませんが、そういうことを無視して無理にしゃがむと後ろに倒れないように緊張が生まれ、そのせいでしゃがみにくくなりますし、筋肉にも緊張が生まれます。 そういったところの動きにも注意して誘導するとしゃがむ動作はどんどんやりやすくなり、結果的に太ももの緊張は緩みます。 それだけでなく、お尻の筋肉のトレーニングにもなりヒップアップしたスタイルになります。

イメージを固定しない

今回の質問ではうまくいかない手技のテクニックのチェックをお願いしました。

肩甲骨へのアプローチでなかなか背中の筋肉の緊張が解けないという問題があったのですが、肩甲骨をきちんと動かそうとすることに意識が強く行き過ぎて、肩甲骨が動く方向に動かすという意識が足りなかったことが理由でした。

ほんの少し肩甲骨の動かし方を変えるだけでどんどん背中の筋肉が緩み、肩甲骨の可動性も出てきました。 “動かない方向に動かしているから動かない、動きやすい方向へ動かす”。 勉強会で教わったやり方をやろうと肩甲骨へのアプローチに対するイメージを自分で固定しまっていましたが、もっと相手の状態に合わせて臨機応変に変えることの必要性を感じるとともに、そのための本質的な理解がまだまだ足りないことを痛感しました。

呼吸を利用する

体操の誘導でうまくいかないケースも質問させていただきましたが、ここでも動かそうということにばかり意識が行ってしまっていました。

呼吸を利用した誘導のやり方をアドバイスしていただきましたが、それだけで筋肉の緊張が緩み、どんどん動きが柔らかくなって筋肉も膨らんで柔らかい弾力のある筋肉になり、自然な良い姿勢で立てるようになりました。

他にも新しい“熱”という面から考えた速筋を刺激するトレーニングの考え方を教わりましたが、大きく動かす必要もないし、大きな重りもいらないのに短時間で簡単に体も温まるし、膨らんで柔らかくなり、弾力性も出てきました。

また、今まで習ってきた三軸修正法の考え方を応用した短時間で簡単に良い姿勢を認識させるアプローチも教わりました。

あっという間の4時間ですが、実りの多い時間でした。 まだまだ今年も学びと実践の1年になりそうです。