岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

“ターゲット筋”を間違ってトレーニングしているから体脂肪も減らないし気になる部分も引き締まらない

この時期になるとジムにいると体脂肪を減らすために筋トレに有酸素運動を頑張っている人が増えてきます。

一般的には体脂肪を減らすための方法というと“筋トレで筋肉を増やして基礎代謝を上げる、有酸素運動を20分以上やる”というものです。 たしかにきちんとやれば結果は出るはずなのですが、「体脂肪が減るどころか増えてしまった。」、「全然ウエストや太ももが細くならない」という相談がたくさん来ます。

筋トレをしているのに結果が出ないのは「ターゲット筋」を間違っているからです。 ターゲット筋というとほとんどの人は、お腹や太もも、二の腕など気になる部分の筋肉をイメージしますが、そういうものではなく、“筋肉のタイプ”の話です。

筋肉には「速筋線維」と「遅筋線維」があります。 基礎代謝に関係あるのは速筋です。 一般的な筋トレは大きな負荷をかけることで速筋を刺激して筋肉を大きくして基礎代謝を上げようとします。 (※普段使っていないために萎んで硬くなっているのを元の大きさ、膨らみに戻すために太くなる刺激を与えるということなのでしょう)

相談に来た人がやっているトレーニングの内容を見てみると、だいたい筋トレは“自重、もしくは1kgくらいの重さで回数は20回×3セット”というもの。 これは速筋を刺激するどころか筋肉を細く強くしていくトレーニングです。 そうでなくても普段体を動かさないで筋肉が萎んで硬くなっているのにさらに細くする。 さらに有酸素運動も20分以上やれば脂肪が燃焼すると勘違いし、負荷設定もきちんとしないでただ歩いているだけ。 遅筋を鍛えてもほとんど筋肉は大きくなりません。 速筋を使わない、速筋を萎ませるような運動ばかりしていれば基礎代謝が上がることもありませんから食べるものを減らしたとしても摂取と消費のエネルギー収支はほとんどイコールとなれば体脂肪は減らないというのも当然の結果です。

パーソナルトレーニングを受けに来るシェイプアップ目的の方に魚住方式のトレーニングを行ったところ、1ヶ月で体脂肪が減った、ウエストや太ももが細くなった、というような変化が見られました。

このトレーニングは速筋線維を快で刺激していきます。 重りは一切使わず、“スピード”を利用して速筋を刺激するのできつさや苦しさ、翌日の筋肉痛もありません。 普段動かしていないために萎んで硬くなっている筋肉も膨らんで弾力のある筋肉に戻ります。 リズム良く筋肉を動かすことで筋肉のポンプ機能によって血液の循環が良くなる、速筋を刺激することで体も短時間で温まります。 汗がダラダラ流れるようなこともありませんし息があがることもありませんが冷え性が改善したり平熱が35度台だった人が36度台に戻るなど平熱が上がってきます。 体温が上がると基礎代謝も上がると言われています。 運動中のエネルギー消費は少なくても体温が上がることで余分なものを溜め込まない、太りにくいカラダになるということです。

速筋を刺激するような速さで筋肉をスムーズにポンプさせるには緊張が出るとブレーキがかかってしまいますし、ポンプが十分に効きませんから適切な動かしをする必要があります。 そういう動かし方をしていれば体の捻じれ、脚の捻じれも改善され姿勢が整ってウエストが細くなる、脚が綺麗に伸ばせるようになることで細く引き締まります。

筋肉を鍛えることだけが体脂肪を減らす、ウエストや太もものたるみを引き締めるためのトレーニングではないということです。