岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

身体をゆるめて筋肉の弾力を取り戻すと歩いていてもつまずいたりちょっとした段差で足が引っかからなくなった

年配の方からの相談で多いのが、「歩いているとよくつまずく」、「ちょっとした段差で足が引っかかる」というものです。

普通は、足を高く上げるために働く筋肉が減っている、筋力が低下してきているから筋トレをして鍛えましょうということになりますが、そんなにきついことをしなくてもつまづく頻度を減らしていくことができます。

実際にトレーニングを続けている方で、以前はよくつまづいていたのにトレーニングを始めてからつまづかなくなったという方がいます。 それだけでなく歩きもスムーズになって歩くスピードも速くなってきたと感じているようです。

やっているトレーニングは“体をゆるめる”、“筋肉の弾力を出していく”ことだけです。 筋肉が硬くなると関節の動きを妨げてしまい、歩く動作がスムーズにできなくなってしまいます。 そんな状態の筋肉に負荷をかければ筋肉の緊張が取れるどころか余計に緊張して硬くなってしまいます。 関節の可動性が良くなるようなイメージは浮かびません。

しかし、筋肉の緊張を取って関節の元々の可動性を取り戻せば歩いたり階段を昇る動作での脚の動きもスムーズになります。 さらに歩いたり、階段を昇る動作の中の大事なポイントを押さえながらやればさらに動作がやりやすくなります。

歩くという動作では多くの人が「どこから着地するか?」、「どこで地面を蹴って脚を前に持っていくか?」ということを考えますが、大事なのはそこではなく“片足で自分の体重をきちんと支持する”ことです。 歩くというのは必ず片足立ちになる瞬間があります。 その時にきちんと片足で体を支えることができれば脚が後ろから前に行く時に一生懸命上に持ち上げようとしなくても自然につま先は地面からそれなりの高さに上がるようになります。

しかし、歩きがスムーズにいかない人ほど片足立ちで脚を動かしてみると動かす脚の方を意識してしまうので片足で立っていてもすぐにバランスが崩れてしまいます。

そんな人でも大切なポイントを押さえてやってみるとバランスが崩れなくなってきます。 片足立ちのバランスが良くなって改めて歩いてみると膝や股関節、足首は力が抜けているのに動きがスムーズになります。 意識しなくてもつま先は自然と地面からそれなりの高さに上がるのでちょっとした段差に引っかかるようなこともなくなります。 引っかかったとしてもこけないように反射的に脚が前に出てきて支えてくれるので転倒もしにくくなります。

◯◯がやりにくいからその動作に負荷をかけて筋肉を鍛えているつもりでも案外鍛えられていない、強くするために必要十分な負荷をかけられていないということがよくあります。 そんな時は、どうしてその動作がスムーズにできないのかということから考えてみると鍛える以外の方法で問題が解決できるかもしれません。