感想 「歳を取ると姿勢が悪くなっていくのは仕方がないと思ってましたが、そんなことはないんですね。」
歳を取ると筋肉量が減って筋力が低下してしまうから姿勢が悪くなっていくのは仕方ないことだと思っている人も多いようです。 年配の方から「今からでもまだ姿勢は良くなるでしょうか?」という相談が来ますが、姿勢を保持するために大きな筋肉がないといけないという発想だとそういう風に思ってしまいますが、良い姿勢を保持するために重要なのは筋肉の緊張のバランスです。
先日も姿勢の悪さに悩んでいる年配の方が相談に来られましたがトレーニングの後には、
「歳を取ると姿勢が悪くなるのは仕方がないことだと思っていましたが、そんなことはないんですね。」
と仰っていました。
重力に対して楽に立てるようにするためにわざわざきついことをする必要はありません。 トレーニングでやったことは肩甲骨を動かしたり前屈をして体幹の筋肉をゆるめるような運動ですが、筋肉の緊張が解けていくに従って背筋が真っ直ぐに伸びて身長が伸びたように感じたようでした。
必ずしも年齢と共にどんどん背中が丸くなるわけでもありません。 体幹が強いから姿勢が良くて体幹が弱いから姿勢が悪いわけではありません。
大事なのは「重力の受け方」です。 筋肉の緊張のバランスが取れれば自然と背骨は良い位置に安定します。 骨格ラインが整い、“骨で立つ”ようにすれば大きな筋力がなくても楽に立つことができますし、長く立っていても疲れるようなこともありません。
簡単なことができるようにするためにわざわざ難しいこと、苦しいことをする必要はありません。 歳のせいにする前に崩れてしまったバランスを整えてみましょう。