岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#111 皮膚・筋膜をゆるめる考え方を学んできました

定例勉強会に参加するため大阪へ行ってきました。

今回のテーマは「皮膚・筋膜へのアプローチ」 最近は筋膜リリースが一般の方にも知られるようになってきましたし、皮膚に対するアプローチもいろいろ出てきていますが、身体をゆるめるため、バランスを整えるために皮膚・筋膜に対してどのようなアプローチが現場の指導で役立つのかいろいろ教わりました。

体が硬いというと筋肉が硬いということが一番に思い浮かびますが、筋肉ができるのは縮むことだけで戻るためには筋肉の周りの組織がゆるんでいる必要があります。 そう考えると筋肉の上にある筋膜、一番表面にある皮膚に緊張があると筋肉も緊張した状態になってしまいます。 特に“皮膚のゆるみ”が重要になってきます。

皮膚をゆるめるための方法として効果的なのが「なでる」、「さする」ですが、なでるとさするの速さが違います。 なでているつもりでも実際はさすってしまっているということも起こりがちです。 なでるは副交感神経を刺激しますが、さするは交感神経を刺激しますので目的とやっていることが違ってしまうと結果は全く違います。

スピードももちろんですが、“なで方”も結果に大きな差が出ます。 なでる時に指を置くだけなのか、ほんの少し立てるのかでゆるみが全然違います。

さするは交感神経を刺激しますが、さする方向を変えるだけで緊張をゆるめることができます。

ウォーミングアップの時のさすりとクールダウンの時のさすりはさすり方を変えないといけないということです。 何気なくやっているなでる、さするの理解が深まりました。

筋膜へのアプローチも筋膜リリースなどいろいろなやり方がありますが、筋膜が一番良い状態の時の組織温は42℃であるという考え方から、熱を加えて筋肉の緊張をゆるめるというアプローチを行いました。 脊柱ラインや腰の辺りの筋膜に摩擦熱を加えてみると体幹の緊張がゆるみ、バランスが整いました。

そうやって組織にアプローチして良い状態を取り戻したところで皮膚テーピングをして体を動かすとどんどん体の状態が良くなっていきます。 今回はO脚、ひざ痛、足首が硬くてしゃがみにくい、歩く時の接地がうまく決まらない、腰痛といったケースに対しての皮膚テーピングの考え方、やり方を教わりました。 帰宅するまでテーピングをしたままにしていましたが歩いても脚が疲れるどころか歩きが軽い、新幹線で立っていても楽で脚や腰が疲れないといったように動けば動くほど体の状態が良くなるので驚きました。

レーニングを見ている人のほとんどが筋肉が緊張している人なので今回教わったアプローチは簡単ながら非常に効果的でトレーニングの内容がさらに良いものになりそうです。

充実した4時間半の学びでした。