岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

腕を一生懸命振ったり脚を速く動かせば歩くスピードは速くできるのか?

「歩くのが遅く、人と歩いていてもどんどん遅れてしまう。腕を大きく速く振ったり脚も速く大きく出そうとするのだが全然速くならないんです。筋力が弱いからでしょうか?」という相談を受けました。

年配の方からこういった相談をたくさん受けます。実際に歩いているところを見るとほとんどの人が狭い足幅でバタバタと動かして歩いている印象を受けます。

年齢と共に歩く速度が遅くなる原因は脚を動かす速さではなく“歩幅が狭くなる”からと言われています。 脚をいくら速く動かそうとしても歩幅が狭ければなかなか前に進んでいきません。 歩くスピードが速くならないのはそういう理由からです。

そうなると歩幅を広げることが問題を解決する方法になるのですが、歩幅というとほとんどの人が“脚を大きく前に出そう”とします。ところが脚を大きく前に出しても体は前に進みません。 歩くスピードは言い換えると「時間当たりの体の移動距離」です。 脚の前後の開脚の大きさではありません。

そこで、「目標地点にいつもより1歩少なく到達するように」という意識で歩いてみてもらうと自然と歩幅が広がり少ない歩数で到達できました。 もちろんその前に片足で体をバランス良く支える練習などもしていましたが、速く歩くために何十kgのバーベルを担いでスクワットができるような大きな筋力や太い筋肉は必要ありません。 前後に大きな開脚ができるような柔軟性も必要ありません。 こういう意識を持ってやるだけでも歩幅が広がり歩くスピードを上げることもできるのです。