岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#117 肩・首の痛みの対策について学んできました②

定例勉強会に参加するため大阪へ行ってきました。

今回のテーマは「肩・首の痛みとその対策」でした。 肩・首といった部分がテーマにはなっていますが、基本的な考え方は腰や膝の痛みなどと変わりません。 今回は特に対象者の痛みや不調の原因が何なのかを特定するための参加者の質問を見ながら、どういう情報が足りないのかということを探りながら情報収集に重点を置いて進んでいきました。

・原因がわからないのに方法がわかるはずがない

「肩が痛い」と言われて簡単に「それじゃあこのストレッチをやりましょう。こんなエクササイズをやりましょう。」などと言えるはずがありません。 痛みが出るのは右なのか左なのか、何もしていなくても痛いのか、何かをすると痛いのか、どのタイミングで痛いのかなど疑問が出るはずです。

しかし、それでは十分ではありません。 痛みの根本的な原因を追求しないどうしたらいいのかという方法も出てきません。 痛みの原因となっているものを見つけ出す、そのための情報収集能力が必要になってきます。

いくつか思ったような結果が出ないケースについて質問してみましたが、情報は聞き出すことはやっているが痛みの原因となっている部分をきちんと特定するところまではできていませんでした。 先生からは「いつから痛いのか?病院には行ったのか?仕事は?趣味は?肩甲骨の動きは?この動きはできるのか?腕は伸びているのか曲がっているのか?」などその対象者に対しての質問がどんどん来ます。 すると、そういった視点で見ていなかった、そこまでは考えが至っていなかった、一番大事な部分を聞き逃していたなど自分の情報収集が全然足りていなかったり、できない動きがあった時にそれはどの関節のどういった動きなのかとがわかっていなかったなど多くの課題が出てきました。

原因がわかっていないのだから方法がわからない、見当違いのところにアプローチしているのだから結果がほとんど変わらなくて当たり前でした。

原因がわかればやることも明確になります。 今回は特に肩甲帯を動かし付着している筋肉の緊張を解したり、前屈で脊柱に付着している筋肉の緊張を解すといったアプローチを徹底して行いました。 シンプルなアプローチですが肩周囲に問題がある時は肩甲帯を動かす必要があるというくらい大事なことです。 快で気持ちの良いアプローチですが筋肉の状態、姿勢、体の動きが良くなりました。

いろいろなアプローチを知っていても根本的な原因がわかっていないと問題を解決するための最適な方法が選択できないということを痛感しました。 今まで以上に原因追求のための情報収集に力を入れていこうと思いました。