岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

頑張らないで楽に走ればフルマラソンは完走できる

ラソンというと最後脚が動かなくなったり、攣りそうになったり、そういう辛いことを乗り越えてゴールするから達成感があると感じる人もいると思いますが、フルマラソンを走るから疲れるとは限らない、気持ち良くゴールすることもできます。

ちょうど先週岡山マラソンも終わりましたが、大会に参加された方が自己ベストを更新されました。 脚が動かなくなったり、膝などに痛みを感じることもなく、疲れを感じるようなこともなくゴールできたようです。

ラソンというと“長く速く走る”というのがすぐに思い浮かびますが、個人的には「楽に速く長く走る」のがマラソンだと考えています。 長くというのが先に来ると長い距離を走り込んだりしてスタミナを付けるような練習が多くなりがちですが、マラソンで脚が止まるのは心臓がきつくなるからではなく脚の筋肉を動かすエネルギーを使い切ってしまうからです。 筋肉を収縮させるエネルギーが切れてしまえば体は元気でも筋肉は動きません。

ランニングというと“フォーム”の話がよく出ますが、一般的に言われている腕振りや脚の使い方、ランニング姿勢は無駄な動き、筋肉の余計な緊張が多いように感じます。 無駄な動きや筋肉のエネルギーの無駄使いが多いのに4時間以上ももつはずがありません。

フルマラソンはできるだけ省エネでいかなければいけません。 楽なペースで使うのは「脂肪」です。 体脂肪は1kgで約7,200kcalのエネルギーを持っています。一方できついペースは「糖」を使います。糖はそれほどたくさん蓄えることはできませんし、使い切ると筋肉は動かせなくなります。つまり、糖を使わないで脂肪を使うペースで走り切ればフルマラソンもきつくなく走り切ることができます。

「走ろう」、「脚を前に出そう」、「地面を蹴ろう」、「腕を振ろう」という意識をやめることです。 エネルギーを無駄に使わないペースを覚えることです。 そのペースは心拍数が120〜130です。 はじめはそのペースはかなりゆっくりですが、その“快のペース”を上げていけば楽に速く長く走れるようになります。

その快のペースを上げていくには自分の基本スピードを上げていかないといけません。 それにはまず“勝手に体が前に進んでいく、脚がついてくる”感覚を身につけることです。 ランニングフォームではなく、走り方、自然な重心移動と適切な接地といった体の使い方のトレーニングをすることです。 また、1歩のストライドを広げるようなトレーニングが必要です。 1歩のストライドが5cm変わるだけでタイムは大きく変わってきます。 そうやって楽に走れるペースを少しずつ上げていった結果フルマラソンを走っても体のどこかが痛くなったりすることなく疲れずにゴールできたのです。

長い距離を走り込むことが目標タイムを切るための方法ではないということです。 楽して速くなれるのです。