岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#124 筋膜の弾力性を取り戻すアプローチについて学んできました

定例勉強会、今月のテーマは「筋膜のアプローチ」でした。 筋膜の弾力性を取り戻して体の柔軟性と筋出力を高めることが目的になります。

従来は何か動作をしようとすると筋肉を収縮させて大きな出力をしようということを考えて筋肉を太くしたり、筋力をアップさせるということを考えたり、何かの動作がやりにくいと筋肉が硬いからとストレッチングで硬くなっている筋肉を伸ばしたりと“筋肉”をターゲットとして考えていましたが、筋膜の生理学的な本などを読んでみると、何かをしようとした時に筋肉が収縮し、収縮した力がそのままアウトプットされるだけでなく自動的に筋膜にも伝わり筋膜も収縮させます。 筋肉だと単一の筋肉の出力になるので筋肉の疲労という問題が出てきますが、筋膜は全身を覆っているので出力もアップします。 筋疲労も少なくて済みますし、硬くなるということもなくなります。 また、筋膜を緩めることでその中にある筋肉の緊張も緩めることができます。 そういった基本的な考え方を踏まえて様々なアプローチを教わりました。

体の前後や左右の筋膜の繋がりをイメージして呼吸に合わせて前屈や伸び、側屈や回旋といった動作を行う体操ではそれほど大きな動きや強く引っ張るようなことをしなくても筋膜の緊張が緩み、筋肉も柔らかくなり前屈や伸び、側屈、回旋といった動作がやりやすくなります。 一般的に行われる筋膜リリースとは違って体操のように動きますのでトレーニング刺激として使えます。 伸張反射を利用することで速筋線維を刺激することもできます。

筋膜を意識してストレッチングでは一番伸ばした状態で動かしていきましたが、大きさや速さ、揺すってみたり刺激をいろいろ変えてみるだけで緩み方も違います。 さらに捻じりを入れて行うことで筋膜をより伸ばすことになり短時間でも筋膜、筋肉の緩みの変化が大きくなります。

そのためにはポジションや手の当て方や当てる位置といった細かいテクニックが必要になります。 先生がやっているのを見て同じようにやっているつもりでも同じようにはならない時はそういったところに問題が見つかります。 人を動かすということの難しさを改めて感じました。

筋出力を高めるトレーニングではプッシュアップやスクワット、ランジといった一般的に良く行われているエクササイズを筋膜をイメージして行ってみました。 オーソドックスな筋肉を使って動作をするやり方だと何度も繰り返していると筋肉が重くなってきたり疲労を感じますが、スローから伸張反射を使った筋膜をイメージした動作だとどこか局所に辛さや疲労を感じることもないですし、楽に体の重さが持ち上がります。

さらに階段昇りや連続ジャンプという動作も関節の曲げ伸ばしを使ってやると太ももの前やふくらはぎの疲労を感じますが、筋膜をイメージして行ってみると楽に軽くできる上に太ももの前やふくらはぎの疲労を感じることもありません。何より動作が軽やかでスピーディーです。

楽して強くなる、楽に身体を整える新たな考え方を学ぶことができ、充実した時間になりました。