岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

良い姿勢とは背筋を真っ直ぐ伸ばして立つことではない

「背筋を伸ばすのが真っ直ぐな良い姿勢」と思っている方は多いようです。 トレーニングの前に姿勢のチェックを毎回行いますが、多くの人は姿勢を良くしようと背筋を伸ばして真っ直ぐにしようとします。

私は自然な立ち姿勢は筋肉の緊張度のバランスが取れている、360°の筋肉が均等にゆるい状態と考えています。 背筋を伸ばした姿勢をした人の腰の筋肉を触ってみると緊張して硬くなっています。 つまり背筋を伸ばした姿勢は自然な良い姿勢ではなく、“体を反らせた姿勢”ということです。

骸骨を見てみるとわかりますが、背骨にはs字カーブがあります。 それを無理に伸ばして背骨を1本の棒のように真っ直ぐにすれば辛いに決まっています。 だからそういう姿勢をしても長くは続けられません。 立ち姿勢の真っ直ぐとは“胴体が真っ直ぐな筒状で、その中に自然なs字カーブがある背骨が通っている”という意味です。

実際、緊張した姿勢を作っていた人も体幹の筋肉の緊張をゆるめ、前屈で背骨を伸ばしてみると意識的に背筋を伸ばさなくても自然と姿勢が良くなります。 そうするとほとんどの方は「背が伸びた気がします。」、「目線がいつもより高くなったきがします。」と仰います。 これが良い姿勢の時に出てくる感覚です。 無理に背筋を伸ばした姿勢をしてみても背が伸びた感覚はありません。目線が高くなるようなこともありません。

崩れた姿勢を自然な良い姿勢に戻すために矯正したり何かを意識したりする必要はありません。 本人が姿勢が良くなったということを認識できるようなことをすればいいだけです。 そのための有効な方法が筋肉の緊張をゆるめて緊張度のバランスを取ることなのです。