岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#132 身体を整えるトレーニングについて学んできました 15

レーニング指導を見直すために大阪の魚住先生のラボへ伺いました。

筋肉の緊張を緩めるアプローチ、魚住方式のトレーニングで思ったような結果が見られないケースについて問題点をきちんと見抜けているか、アプローチは適切か、誘導やサポートといった指導テクニックは適切にできているかといったところについて先生にチェックしていただきました。

足趾に問題が起きる方のケースでは足首の動きの悪さは感じていたのでその辺りの緊張を緩めるために皮膚テープを使ったアプローチをして良い反応が見られていましたが、足趾に繋がっている筋肉の緊張を緩めるアプローチが足りていませんでした。 足趾の動きを良くするために皮膚の余裕を作る皮膚テープをしてみると指の曲げ伸ばしがやりやすくなりました。 それだけだなく、仕事中の指の使い方の問題も考えられるので一部の使い過ぎが起きないようにするためのテーピングもアドバイスいただきました。 現状を良くするという視点でアプローチしていることが多く、根本的な問題の解決法についての探求、追求がまだまだ足りないと感じました。

また、足の不快感が軽くなる感じはあっても全身がスッキリするような爽快感を感じてもらえていないことが気になっていましたが、全身の繋がりでアプローチできていないことに原因がありました。 その方がトレーニングに来たのは体を作りにきたのか、疲労を取ってリラックスしたいのかといった“今日の目的”についてきちんと考えているのか、魚住方式のトレーニングにしても○回×○セットというパターンに当てはめてしまい、筋肉の緊張を緩めるならこれ以上緩まないというくらいまで何度も繰り返したのか、そういったところに気が行っていませんでした。

他にも、教わったことをそのまま真似ているだけで自分でいろいろトライしてみるという発想がありませんでした。 腰や背中の筋肉の緊張を緩めるために脊柱周囲の皮膚のゆとりを作る皮膚テーピングにしても教わった幅、長さをそのまま真似るだけだったために皮膚の突っ張り感が完全に取りきれていませんでしたが、背骨の大きさなどを考えても幅や長さを考えないといけませんし、切り方もいろいろ工夫のやりようはあります。 トライするためにも皮膚がどう動くのかといった基本的なことがわからなければトライのしようがありませんから、そういった基本的なところをもっと頭に入れておくことの必要性を感じました。

他にも変形性股関節症や下腿に捻じれが見られるケースについても指導内容についてチェックしていただきましたが、「想像」が足りないことを痛感しました。 どうしてこのような状態になっているのか?他の箇所にはどういったことが起きていることが考えられるか、そういったことをいろいろ想像することで「どうすればいいか」、「こうしてみると良いのではないか」といった解決のためのアプローチが出てきますが、そういった想像が足りないとやってみたことがたまたま良い結果になったということはあっても同じことをやっても思ったような結果が見られなかったということが出てきてしまいます。

先生は同じ人を見てもその人の体の状態についていろいろ想像を巡らせ、こういうテーピングをしてみると良いのではないか、動きにしても同じようにするのではなく、その人の状態に合わせてサポートや動かし方をどうすれば良いのかなど細かくアドバイスをしてくださいます。 本来のパーソナルトレーナーのあるべき姿について改めて気づかされます。

いろいろな発想が出てくるようにするために自分でいろいろ考えて体を動かしてみたりいろいろトライして、上手くいかないことをたくさん積み重ねていくことの重要性を毎回いただきますがまだまだトライの数が全然足りません。 先生がどのようなことを考えながら毎日トライされているのか聞くことができたので自分にも取り入れてやってみようと思います。

誘導、サポートについては細かな部分の精度を高めることが今年の課題ではありますが、力の抜けたブラブラの動き、スムーズな動きを引き出すための皮膚の誘導のちょっとした違いを感じることもできましたし、自分で手脚を動かす中でもいろいろ試すことができるということを教わりましたのでちょっとした時間を使って想像し、トライして、実際の指導に生かしていくということを積極的にやっていこうと思います。