岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#135 フィジカルクリニックを開催しました ⑤

魚住先生をお招きして第5回のフィジカルクリニックを開催しました。 勉強会や個人教授で日頃の指導についてたくさんのアドバイスをいただいているおかげで良い結果が見られていますが、指導の中で「これで良いのか?」、「もっとうまくやれるのではないか?」と思うこともあります。 自分が日頃見ているクライアントさんを先生が見た時にどのように問題点を見抜き、どのようにそれを解決していくのか、そしてきちんとやるとどのような結果になるのかということを実際に見ることは非常に大きな学びです。

・感受性を高める 日頃指導していて難しいと感じるのが感受性を高める指導です。 筋肉の緊張度のバランスが崩れていることに気づかない、どこがどのように動いているのか今ひとつわからない、1つの動きをした後にどのように変化したのかがよくわからないというような方にそういったことを感じる、認識してもらえるようにすることに苦心していました。

先生の指導を見ていると、例えば左右の首筋の筋肉の緊張度が違っていることがわからない人に対して、「今はわからなくても徐々にわかるようになってきます。」と言って筋肉を触った状態でしばらく時間を置きます。 そうすると徐々に違いがわかってくるようで、相手も「わかってきた気がします。」と答えるようになります。

また、動きに関しては肩甲骨を上下に動かす時に、単純に肩を上下に動かすような誘導ではなく、肩のどの辺りを意識するのかなど意識を置くポイントも工夫されていました。

そして1つの動きが終わる度にどのようになったのか感じてもらうようなことをしていました。 そうすると「よくわからない」という返答はなくなり、「背中が軽くなってきました。」、「背骨が伸びた感じがします。」など具体的な変化を口にされるようになっていきます。

感受性を高めるというだけでこれだけたくさんのアプローチがあるのかと自分とのバリエーションの数の違いに驚きました。

・テクニックのレベル 足が痛い、顎が痛い、膝が痛いとケースでは皮膚テープや圧刺激の利用、血流を良くするといった先日の勉強会や個人教授で教わったアプローチを使って身体を整えていったのですが、皮膚テープでも脚が伸びにくい方が伸びやすくなるようなテープの貼り方、顎が痛いという場合にはどこの部分の皮膚に余裕を持たせるかといった発想が自分にはありませんでしたが、先生は瞬時に適切な箇所にテープを貼って問題を解決してしまいました。 日頃からのテープの活用法について考え、たくさんトライされている先生と教わったことをうまくやるだけで精一杯の自分との差を痛感しました。

圧刺激や血流を良くするアプローチに関してもそれなりに良い反応は見られていましたが、押す位置や強さといったことや何度も繰り返しやってみた時に変化がどう違うのかまではトライしていませんでしたが、先生はほぼ圧刺激と血流を良くするアプローチの繰り返しで全身を調整されましたが、繰り返す度に筋肉がどんどん柔らかくなり、骨や関節の動きもどんどん良くなっていくのが側で見ていてもわかりますし、痛みも嘘のようになくなってしまうのでクライアントさんも驚かれていました。

ちょっと良い結果が出るだけで満足してしまっていた部分もありましたが、筋肉の緊張が十分に緩むとどのようになるのかを具体的に見ることで自分のテクニックのレベルはまだまだ満足できるレベルにない、教わったことをそのままやるのではなく、相手の状態なども考えながらもっといろいろ変えてたくさんトライしてテクニックのレベルを高めていかなければと感じました。

ゴルフ愛好家へのスイング指導でも普段ドライバーを振ると思ったような方向、飛距離が出ないのかということをたった数回の素振りの中でテイクバックでの癖や力んでスイングしてしまう癖を見つけ、リラックスしたスムーズなスイングにするための適切な言葉がけ、段階的に指導を進めていくことで難しいテクニックや言葉を使うことなく短時間で簡単にスイングを修正されました。 最終的にはスイング動作で筋肉の緊張を緩めて体のバランスも整えてしまいました。

どの対象者に対しても流れるような指導で無駄がなく、相手も気持ち良く体を動かし、全身の爽快感を味わいながら満足した表情で帰っていかれるのが印象的でした。