岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#145 関節のアプローチについて学んできました

定例勉強会、今回は「関節のアプローチ」 今回は特に骨盤、下肢の関節へのアプローチについて学んでいきました。 専門書を読めばどの関節がどのように動くか、可動域はどれくらいあるのかといった知識は得られます。 しかし、実際に対象者の体を動かすとなると本の通りにいかないということの方がほとんどです。

関節のアプローチも何度もやっているので基礎的な知識はありますが、今回も実際に動かしてみると微妙に違うというものがいくつもありました。

骨盤のアプローチの前に腰椎の動かし方から確認しましたが、腰椎は屈曲・伸展の動きの可動域はそれなりにありますが側屈・回旋の動きはそれほどありません。 ついつい動かそうとして力が入ったり、胸椎を動かしてしまいます。 手で腰椎の動きを感じながら動かしてみると腰椎の1つ1つの動きが伝わってきて無理な動き、強引な動きがなくなりスムーズに誘導できました。

その他にも胸椎とのカップリングを考慮した誘導やアイソメを利用して筋肉の緊張を緩めて可動域を取り戻すやり方なども行いましたが、うまく誘導できると軽い動かしで筋肉の緊張も緩んでいきます。

骨盤は仙腸関節のアプローチでは仙骨の屈曲・伸展、側屈、回旋の動きを相手にやってもらいながら腸骨の動きを誘導するパターン、自分でやるパターン、アイソメ→リラックスのパターンなどいろいろ行いました。 今までも仙腸関節へのアプローチはいくつも教わり現場で活用しておりますが今回新たなアプローチを学びましたので現場で活用していきたいと思います。

股関節は何年も前からずっと使っているPNFのパターンではまだ微妙な修正をしていただいて股関節周囲だけでなく腰や背中の緊張を緩められるようになりました。 他にもルーズパックポジションでの屈曲・伸展、内・外転、内・外旋の動きを取り戻す方法や圧を加えて大腿骨頭と寛骨臼をしっかり嵌めて滑らせるパターンを行いました。 変形性股関節症のクライアントさんもいますが、ほとんどの人が使い方が悪いために変形が起こっているので適切な動きのインプットは重要なアプローチですが、なかなか思うようにいかないケースもあるのですが新たなアプローチはそういったケースに非常に有効な手段のように感じました。

膝関節は下腿の捻りの動きをきちんとインプットする、お皿の滑りを取り戻すアプローチを行いました。 変形性膝関節症のクライアントさんで膝関節の噛み合わせが悪い、滑りが悪い、太ももの筋肉が萎んで硬くなってしまっているようなケースに有効なアプローチだと感じました。アプローチそのものは難しくもなく、むしろ簡単なものですが、下腿や大腿骨の動きを手で感じながら行っていくというのは何度も繰り返しながら経験値を上げていく必要があると思いました。

足首は底・背屈の動きをやりましたが、脛骨の滑りをしっかり出してから底・背屈を誘導しながら行うと30回程度の動かしでスムーズになり、ふくらはぎの緊張が緩んでふわふわの筋肉になりました。現場では足首の動きが悪い、捻れるように動くケースが多いのでそういったケースにはこのような進め方は結果が良くなりそうだと感じます。

最後に足、指のアプローチも教わりましたが、足が柔らかくなると脚がスッと軽くなり疲労が取れたような気がしました。

レーニングを有効に行うには動きやすい体の状態で行うことですが、良い状態にする上で今回教わったアプローチはすぐに使えて効果的なアプローチです。 有効活用して良い結果に繋げていきたいと思います。