岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#154 巷のエクササイズの問題と改善点について学んできました

今回の定例勉強会のテーマは「巷のエクササイズを考察-問題と改善点」でした。 流行りのエクササイズや巷でよく見かけるものを参考にしてトレーニングの考え方を整理しました。

・余計な力が入るのは入るような動きをしているから

今回質問の1つとして「引く動作」がスムーズにいかない、肩に力が入ってしまう場合の動作の修正について挙げました。

例えばシーテッドロウは一般的には「肩甲骨を寄せるように」と説明されることが多いですがその通りにやると肩に力が入ってしまうということがよくあります。

肩に力が入るのは入るように動作している、動作に問題があるとは思ってはいましたが改めて引く動作の手順について整理していくと腕が伸びた状態、肩甲骨が外転している状態で肩甲骨を寄せるようにということにそもそも無理がありました。 まず体側まで引いてくる、そこから肩甲骨を寄せていくようにしてみるとスムーズに引くことができるようになりました。 余計な緊張のない動作ですから終わった後は筋肉に緊張は残りません。 それどころか筋肉は緩んで柔らかくなりました。

動作の手順、体の使い方を知っておくことの重要性を改めて感じました。

・HIITトレーニングについての考え方

もう一つの質問ではHIITトレーニングについて挙げました。 YouTubeでも減量効果が期待できるということでたくさんの動画があります。 しかし、HIITトレーニングとはどういったものなのかという基本的な部分で理解できていない部分がありました。

まずはHIITトレーニングとはどういうものか、定義づけ(目的・ターゲット・方法)というものがあります。 例えばTABATAプロトコルは心拍数160〜180拍くらいまで上げる運動を20秒行い、10秒休憩する、それを8セット繰り返すと約4分になります。 このように1つ1つ説明していただくことでインターバルトレーニングと同じ形式のものだということを知ることができました。

それをそのまま対象者に当てはめるのではなく、相手の目的、体力レベルに合わせて応用してプログラム作成ができなければなりません。 自分のオリジナルのインターバルトレーニングのプログラムを作成できるようになるにはエクササイズは体のどの部分を使ってやるか、心拍数を上げる、強度を高めるにはどういう要素が必要か、運動量を増やす・消費カロリーを増やすにはどうするかなどいろいろ考えないといけないことがあります。

それ以外には脳を活性化することの重要性を学びました。 X脚・O脚に対しては手の温もりを使って筋肉や筋膜をゆるめ、脚の軽い曲げ伸ばしをゆっくり行い脳に脚がスッと伸びた感覚を認識させることで立ち方、歩きのスムーズさにも変化がありました。

首の緊張を緩めるために目の動きを使うアプローチでは目を動すと他にもいろんなところが動くというのがわかってくると首の動きもスムーズになり首だけでなく背中の緊張も緩んで上半身が軽くなりました。

それだけでなく日頃の自分の指導についての考え方、進め方の問題点も浮き彫りになりました。 良い動きをさせることばかりに意識がいってしまい間違ったことを修正することばかり考えていましたが、間違った動きをしてみることで“違い”を理解することも脳の刺激になる。 また、安全に運動をやることはもちろん大事ですが簡単なことばかりさせて難しいことはさせないようなパターンが多くなりがちだが、安全策をきちんと考えた上で難しいことをさせていくことも脳を刺激するには大事なことだということを知ることができました。 脳を活性化するというのは高齢者を指導することがあるので非常に参考になりました。

今回も非常に濃い学びができました。