岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

毎日脚を鍛えるために1時間歩いていたら膝に水が溜まってしまった。原因は?改善法は?

歩くと脚の筋肉が鍛えられると考えて長時間歩くようにしているという方も多いですが、筋肉が太くなるどころか膝を痛めてしまうこともある。

今回はクライアントさんで知り合いが脚の筋肉を鍛えるために毎日1時間歩いていたら膝に水が溜まって医師からしばらく安静にするようにと言われて心配だという相談。

しばらく安静にしていれば痛みは治まるでしょうが、根本的な原因を解決しないまま、また長時間歩けば同じように膝に水が溜まる恐れがある。
それまでは膝に痛みを感じることなく生活できていたそうなので原因は“歩き方”にあると考えられる。

脚の筋肉を鍛えるために歩くという方の多くは時間を長くしたり距離を長くして筋肉への刺激を大きくすることは考えても歩き方はほとんど気にしていない。
歩く時の接地の衝撃は体重の1.3倍くらいと言われます。
それほど大きな衝撃ではありませんが、不適切な接地で長時間歩けば関節には大きなストレスをかけてしまう。
筋肉と違って関節はストレスをかければかけるほど強くなることはない。
無茶をすれば関節を痛めてしまう。

スムーズな歩きができるようにするために特に難しいことをする必要はない。
歩き方という体の使い方に問題があるのですから適切な体の使い方を覚えれば良い。

レーニングでは歩く前にまずきちんと二本脚で立てるよう姿勢を整えることから始める。
歩き方の悪い人で立ち方が良い人はいない。
膝を痛めている方によく見られるのがO脚やX脚のような脚の捻じれです。それをきちんと直さないまま歩けば膝に大きなストレスがかかってしまい、膝の痛みに繋がる可能性もある。

二本脚で立てるようになったら片脚で体重を支持する感覚を掴む、そして接地した後は脚を後方へ送る(股関節を伸ばす)動きの練習を行う。
歩き方の悪い人はこの片脚支持を両方同じようにできないし、股関節を伸ばす動きで歩いていません。
これがきちんとできるようなると歩きもスムーズになる。
今まで膝が痛いと相談に来られた方が何人もいますが、このやり方で膝に痛みを感じることなくスムーズに歩けるようになっている。

とにかくたくさんやればいい、きつい、辛い、しんどいことは筋肉を効果的に刺激できるなんてことはない。
楽に、気持ち良くやって筋肉をしっかり刺激することができるやり方もある。