岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#164 首の痛みを取り除くための考え方について学んできました

今月の勉強会のテーマは「痛みを取り除く〜頸部〜」
首は痛みや凝りなど相談を受けることが多い部分。

・情報をどのように理解するか
SNSの発達により健康に関する情報を手軽に見ることができる。
そういった巷の話を目にした時、トレーナーとしては二面性で対比させるような考え方が必要。
情報を発信する際にも、その人が言う運動とはどういったものなのか、大事なことは何なのか、健康とはどういったことなのか、そしてそのための運動も“こうでないといけない”ではなく、自由性を紹介するようなことが求められる。

・首は自ら硬くなるわけではない
首が硬い人に肩甲骨の動きが悪い人が多いが肩甲骨が動きにくいのは体幹が動きにくいから。
肩甲骨に付いている筋肉を使い過ぎているために背中や腰が張ってしまう。
僧帽筋や広背筋が肩甲骨を動かすが左右のどちらかの腕の使い過ぎによってアンバランスになってしまう。
アンバランスな体幹の上に頭が乗るからそれ支えている首にストレスがかかって硬くなって動かなくなるだけで首が自ら硬くなるわけではない。
だから硬くなっている首にいろいろアプローチしてもうまくいかない。

・硬くなっている原因は屈筋
首が硬いという人に多くが首の後ろ、伸筋の硬さを訴えるが、伸筋が収縮するのは頭を後ろに倒す動きだがそういった姿勢の人はまずいません。
ほとんどは首は前に傾いている、首の屈筋が縮んでいる状態。
そう考えると首の伸筋を緩めることを一生懸命やるよりも屈筋の緊張を緩めることが有効で屈筋の緊張が緩むことで伸筋の緊張も緩む。
これは首に限ったことではなく、腕や体幹でも言えること。

・声のかすれ
発声がうまくいかない人は顎がスムーズに動かない、そしてそれは首こりや肩こりの影響が大きい。
改善方法としては下顎を動かすこと、舌を動かす(舌が奥に入ってしまうことも影響がある)、耳を動かす(耳が硬いと手脚の動きが硬い)

・一般の人は胸郭を柔らかくして呼吸をしやすくする
首の痛み、不調で悩んでいる人に多いのは体幹のアンバランス。
手や腕が硬いために肩甲骨の動きも硬く、体幹が動きにくくなっている。
胸郭が硬くなっているので呼吸も浅い。
そういったことから一般の人は胸郭を柔らかくして呼吸をしやすくなる。
そうなれば背面も柔らかくなってくる。
胸を開くことは大事。

・皮膚を刺激して緊張を緩める
身体の緊張を緩める方法には皮膚を刺激する方法もあります。
その刺激はいろいろあり、さする、皮膚にズリ圧をかけるとことで簡単に緊張を緩めることができる。

・肩甲帯をスムーズに動かす
体幹のアンバランスを元のバランスの取れた状態に戻すには肩甲帯(鎖骨、肩甲骨、上腕)をスムーズな使い方をインプットさせ、呼吸に合わせて動かし筋ポンプすると筋肉は緊張が緩んで柔らかくなるだけではなく、膨らむ。
呼吸を変えることで肋骨の広がる・戻るが十分に動くようになり十分な呼吸ができるようになる。

・リラックスしたポジション
アプローチをして良い結果を出したいならポジションを考えることが大切。
例えば仰向けに寝た状態であれば頭をベッドに直接置くと頭が後屈した状態になり首はリラックスできる。
そうなると首がリラックスできるよう頭の下に何か入れて高さを調整する必要がある。
頭だけでなく、肩や腕の緊張も見る必要があります。肘の角度や腕を曲げるのか伸ばすのか、ベッドとの隙間をどうするかなど考える必要があります。
リラックスしたポジションでアプローチすると身体の緊張も緩みやすくなり、結果も良くなってくる。

・痛くなることをやめるだけでも良くなる
痛みや不調があるとそこに何かしらアプローチして問題と箇所を良くしようと考えますが、そこに痛みや不調が出るようなことをしているからそこが痛くなるということもある。
そうなるといろいろやるよりもそこに痛みが出る原因(日頃の生活習慣や作業姿勢などを尋ねてみる)を見つけ、それをやめるだけで問題はもっと簡単に解決できるケースもある。

・競技パフォーマンスアップとウェイトトレーニング
アスリートにとってはウェイトトレーニングはメインのトレーニングではない。サブのトレーニング。
サブで作った筋力を実際のパフォーマンスで生かす。
そのためにやることは実際の動作をすること。