岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#173 体操、ボディワークの活用について学んできました

今回のテーマは「体操、ボディワークの活用」でした。

体が硬い、何かをするとどこかが痛くなるというケースのほとんどは硬くなる、痛くなるようにやっているからそうなっているということがほとんどです。
そういった人に対して楽に動かす、適切な動きを理解させ、できるようになるようにためにどう考えるか、どのようにアプローチすればいいのかについて学びました。

・力が入ってしまう

動かそうすると筋肉が緊張する、力が入ってしまいなかなか力が抜けないということがありますが、そうなるのは必ずしも相手に問題があるとは限らない。
指導する側がどこかの筋肉を使って動かすように言ったりや難しい説明をするとそのようにしようと意識し、緊張してしまいます。
声かけ、使う言葉にも気をつけないといけません。

サポートや誘導で緊張したこと、リラックスしたことを認識させ、差を感じさせることで徐々に力を抜く感じを掴ませていくというやり方もあります。
その際はポジションを考えることも重要です。
重力負荷ががかかると緊張してしまうような場合は寝た状態で行えば自然に力も抜けます。

そもそも身体のバランスが崩れている、きちんと立てていないということが原因であることもあります。
アンバランスな身体の状態で動かして適切な動きができるはずがありません。
そういった場合は緊張を緩めてバランスの取れた状態に戻し、それから動きをやってもらうという進め方の方が思ったような結果に繋がりやすくなるはずです。

・どれか1つではなく全てを動かす

どこかの動きが悪い、動かすと痛いとなるとその部位、筋肉あるいは筋膜といったある特定のものに対してアプローチしてしまいがちですが皮膚も筋膜も筋肉といった組織だけでなくリンパや血液の循環、神経まで全てを見る必要があります。

今回は身体を緩めるために神経やリンパの循環へのアプローチを教わりました。
リンパの循環を促すアプローチで浮腫みを改善すると全身の筋肉の緊張が緩んだ。
浮腫みを自覚していなくてもリンパの循環が良くなった時の脚の軽さを実感すると浮腫みが緊張や動きの悪さに影響するということが理解できました。

神経のアプローチでは足の指やくるぶしの上下といった末梢部分を刺激すると股関節のような中枢まで緩んで動きが良くなりました。
足の指だけでなくこれは手の指でも応用可能なアプローチです。

首の筋肉が硬い、動きが悪いケースでは上腕筋にいく神経を刺激すると首の緊張が緩み、動かしやすくなった。それに加えて胸鎖乳突筋、僧帽筋、肩甲挙筋をアプローチするとさらに首も緩んで動きが良くなります。

部分ではなく全体を見ることの大切さは気をつけてはいましたが、全体というのも体の外側だけでなく内側まで全てという意味でアプローチすることを意識していきたいと思います。

・動きがわからない人へのアプローチ

どのようにして理解させるかの前に動いてもらった時に自分がイメージした動きと合っているか、何がどれだけ離れているかを自分が判断できるか。
それに対してアドバイスするかサポートするかだけ。どのように動かすかではなく、「そうしかならない」から。
適切な手順、体の使い方ができていれば流れるようなスムーズな動きにしかならない。
力が入るのはタイミングや順番が違うから。
それを見抜くのは指導する側の眼力。
やっている本人が気づいていないだけで見ればわかる。
それを教えて、わかってもらえて教えたことになる。

難しい、緊張する動きを楽な動きに変えさせるには段階が必要。
いきなりそちらに飛ぼうとするから難しいし、うまくいかない。
その動きができるようになるためにどういったことができないといけないという間に挟む材料をいつも考える。
それがいくつあるかというのが指導のバリエーション。

・運動は身体運動ではなく細胞運動

一般の人にとって毎日を元気に過ごす、健康を維持するために必要な運動は身体運動ではなく細胞運動。

ヒトの体は振動している。つまり動いている。だからじっとしてはいけない。
全身の全ての細胞を活性化するような運動をすることが健康なからだを維持するための運動は身体運動ではなく、細胞を動かすこと。
細胞を動かす一番簡単な方法は振動、揺すり。ポジションを変えたり、動かすものを変えればバリエーションはいくつも出てきます。

体を動かしていてもどこか筋肉の硬さを感じて柔らかい、弾力のある組織にするための体の動かし方を苦慮していたところですが、今回のテーマは参考になることがたくさんありました。
テーマには関係ないと思っていた不調に関するアプローチでも有効なものを知ることができ、得るものが非常に多い有意義な時間でした。