岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#184 世間で流行っているエクササイズの問題点と改善について学んできました

今回のテーマは「世間で流行っているエクササイズの問題点と改善」

・実際の動作に結びつけて考える

スポーツパフォーマンスを高めるために練習とトレーニングをバランス良く行うことの重要性については知られていますが、実際にやられているものに疑問符がつくものが多い。
特に多いのがエクササイズの目的がわからないもの、目的はわかるが実際にやっていることが目的に合っていないもの。

今回はサッカーのアップの中で行われるものを例にあげて考えた。
音楽に合わせて手脚を動かすというものだが、体を動かすのにリズムは大事だがそのリズムは音楽に合わせて動くというリズムとは違うし、手脚の動きを良くしただけでボールを扱うテクニックの向上に結びつくかはわからない。
手脚の動きが硬い、悪いという人の動きを良くするというには使えるかもしれないが、サッカーのパフォーマンスというのであれば実際にボールを使ってやる方が目的を達成できるのではないか。

・本質をきちんと理解する

今回はPNFという言葉が出てきたが本来の意味とは違う意味で使われていた。
レーニング、ストレッチング、コーディネーションなども適切に使われていないことも多いが、○○をすることがPNFやコーディネーションということではない。
表面的なことだけでなく、本質をきちんと理解し適切に使わなければいけないと感じた。

片足スクワット

片足を前に伸ばしてイスから立ち上がれるかどうかで太ももの筋力をチェックしたり、しゃがんで立ち上がれないと脚の筋力が弱っているなどと言われる。
そもそも片足でやるというのはバランスも取りにくいし一般の人には難しい。
しゃがむ-立つができないのは筋力が弱いからやり方に問題があるかのどちらかでほとんどがやり方の問題。
そういったことからもそんな難しいことをするよりも二本脚できちんとしゃがんで立てるようにする方が日常生活動作に繋がるのではないか。
歩行で片足支持の局面があるのでその部分はきちんとやる必要があるが、バランスの取りにくい形で深くしゃがむようなことをする必要はない。

・中間位でのエクササイズ

一般的に行われているエクササイズはある部分に刺激を与えるようなものだが、それは応用編。
どんな運動もたくさんの筋肉を協調させて行う。基本となるのが中間位で行うということ。
今回はベンチプレス、デッドリフト、レッグカールのやり方を教わった。

ベンチプレスならバーを握る手の幅や肘の位置、デッドリフトは中間位で立ってバーをぶら下げておくなどどこかに緊張が出ないように相手を見ながらいろいろ考えないといけない。

重さは軽くてもスピードを刺激にし、秒数を負荷にすれば速筋線維は使われるので筋肉は膨らむ。緊張の出ない範囲で筋肉を動かすので動かした後に筋肉が緊張で硬くなったり筋肉痛が出るようなこともない。

・工夫する

レーニングのためのいろんな道具が出てくるが、同じ刺激を与えていれば慣れてしまう。一番良いのは刺激に慣れさせないこと、頻繁に刺激を変えること。それは工夫すればできる。

測定器具もいろんなものが出てくるが、測定できても動きを変えられなければパフォーマンスは変わらない。
それには動きを見る目がなければならない。
動きを見る目を養うには“想像すること”が大切。

相手にこんなことをやらせたらどんな風になるか、ある動きをやらせた時に相手が何を感じているか、何が伝わってくるか、そういうことを積み重ねることで自然にいろんなことに気がついてくる。

・からだを緩める

下肢を緩めて整えるアプローチを教わった。
下肢の前面・後面、内腿、腸腰筋、臀部から背部を伸張反射や揺らぎを利用して緩めてからだを整えていった。
以前よりもさらにシンプルだが、押す方向や程度で緩み方に大きく差が出ることを感じた。

内臓を刺激するアプローチも教わったが自分が思っている以上に腹部が緊張していた。
緊張を緩めると体の内側が軽くなっただけでなく肩の動きの軽さも感じた。肩の動きが悪い人は内臓が緊張しているということも考えられるのでこういったアプローチもやってみようと思った。

今年もあっという間に1年が終わりましたが、また少しレベルアップできたように感じます。まだまだ課題もありますし、自分の中で満足できていないところもあります。さらにレベルアップできるよう来年も引き続き学びと実践をやっていきたいと思います。