岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#47 回旋系スポーツのための身体的コンディショニングについて学んできました

昨日は月末の定例勉強会に参加するため大阪へ行ってきました。

今回のテーマは『回旋系スポーツのための身体的コンディショニング』 ゴルフやテニス、野球といった競技のトレーニングなどについて学びました。

大切なのは『腰を捻れる身体の状態である』こと

最近は様々なスポーツで筋トレが取り入れられ、アスリートだけでなく一般の方にもトレーニングの重要性が広がっていますが、ゴルフやピッチング、バッティングというと腰を回転させるので腹背筋を鍛える、腰を捻って回転するための筋肉を鍛えるといったケースがよく見られますが、一般の方の場合は筋力よりも柔軟性がどれくらいあるのかが重要です。 特に大切なのが肩関節』、『体幹の捻り』の柔軟性です。 要はクラブを大きく振ることができる身体、腰を捻れる身体の状態であるか?ということです。

ゴルフのスイングは同じ方向に捻る動作を繰り返します。 練習好きな人であれば毎回100球以上打ち込みます。 ということは同じ方向に捻れた身体が出来上がってしまいやすくなります。 そんな捻りに左右差がある、バンザイができないような状態で筋肉を鍛えたところで大きな力は出せないということです。

それなら身体の捻れ、左右差、肩の柔軟性を改善して腰が回転できる、大きく振ることができる身体にする方が簡単にパフォーマンスの向上が期待できるということです。 また、パフォーマンスを向上させるためにはカラダの使い方を見直すことも必要になってきます。

今回の質問としてゴルフのスイングで力み癖がある場合にゴルフの専門的トレーニングである素振り』でどのように振れば良いのかを挙げました。 ドライバーで飛距離を伸ばすためにはクラブのヘッドを加速させていかなくてはいけません。 しかし腕に力が入れてクラブを振りにいくとヘッドスピードは遅くなります。そういうケースではリラックスした方がスイングスピードが速くなるということを感じさせることが大切です。 ここで動きを見る目が必要になってきます。

力みがある、動きに問題があると必ずどこかに動きが止まっているところがあります。 その止まった部分を動かすように誘導すれば力みは自然となくなります。 そうすると全身を使って大きく振ることができるようになり、リラックスした方がスイングが良くなるということを実感することができます。

つまり、重いクラブは一生懸命振るのではなく、全身で大きく振る練習をすることでゴルフに必要な筋肉、筋力を高めることができるということです。 またゴルフは何回振っても同じスイングができる再現性が求められますが、それをトレーニングという面からどのようにアプローチすることができるのかということも伺いました。

基本的にはできるようになるためには『できる→できる』という刺激を脳に与えていくことが大切です。 悪いスイングで振り続ければ『できない』ということをインプットしてしまうわけですから、悪いスイングになってきたら何かを変えなければなりません。

そうして刺激を変えてまたスイングを練習をして良いスイングの感覚をどんどん覚えさせていくということです。 スイングというのはテクニックですからティーチングコーチに教わって打ち込むことがトレーニングになるわけですが、コーチが求めるスイングができるようになるためには筋力や柔軟性、パワーという身体的な要素、身体の構造を考えた身体の使い方という面を見直してみることもパフォーマンスの向上に繋がると考えることができるということです。

ちなみに野球のバッティングはスイングの軌道がクラブのスイングから水平に近くなるという点に違いがあるだけで基本的な身体の使い方は同じです。

重いバットも一生懸命振ろうとすると手に力が入ってしまい、スイングが崩れてしまったりヘッドスピードが遅くなってしまいますが、身体を大きく使って手、バットが遅れてくるくらいの気持ちで振れば腰もしっかり回転しますし、フォロースルーも大きくなり気持ち良く振ることができるということです。

また、軽いバットを楽に振ることでリラックスした方がヘッドが加速してくという感覚、バットを速く振る時の感覚を脳インプットするというやり方もあります。 そうすることでスピード・筋力が高まり、大きなパワーを生むことができるということです。

大きなパワーを生むためには筋力はもちろん大切ですが、その前に全身を大きく使える身体の状態にすること、持っている力をしっかり発揮することができる身体の使い方を覚えることが重要なのです。

その他にも実際にゴルファーのためのコントロールテストの組み立て方、プログラム作成、エクササイズ指導の大事なポイントなどについても教わりました。