#54 体操について学んできました②
定例勉強会、今回のテーマは『体操』です。 トレーニング指導をしている人で体操を知らない人はいないというくらいシンプルなテーマですが、だからこそきちんと指導や理解のレベルがはっきり出てしまいます。
体操というとラジオ体操のように手足を動かしたり、軽く弾んだりすることで身体を温めて運動の準備をするということも目的の1つですが、“動けるカラダ”を作ったり、関節が本来持っているスムーズな動きを脳に教えるといった目的にも効果的な方法です。
体操は弾力のある筋肉、基礎代謝アップにも効果的
現代人は移動は車や電車、仕事もデスクワーク中心でずっと座ったままで身体を動かすことが少なくなっているのでそういった方のための運動としても有効です。
一般的には身体を動かすというと、歩いたり、階段の昇り降りのような“移動”がイメージされますが、身体を動かすことが少ないということは関節を動かすことも少なくなり、筋肉が萎んでしまっていると考えられるので、関節をしっかり動かすようなものを行うことも大切です。
関節を動かすということはその動きに関連する筋肉をたくさん使うことができます。 関節運動をしっかりすれば筋肉も伸び縮みが起こり、萎んでいた筋肉が弾力のある筋肉に戻り、下がっていた基礎代謝のアップに繋がります。
今回は自然な良い姿勢、楽に身体を動かせるようにするための体操を中心に教わりました。
良い姿勢を作る上ではスムーズな関節の動きや筋肉の弾力は欠かせません。 そのためには余計な力を入れないで動かすということがポイントになりますが、力んではいけないわけですが、その“力み”を取ることは難しいことです。 力んでしまう原因は様々ありますが、多いのは“動かし方”、“動かさせ方”の問題です。
スムーズな動きを誘導させるためには、 ・どのポジションでやらせるのか ・相手が1番動きやすい形はどこなのか ・どこに手を置いてサポートするのか ・いきなり完成形にもっていこうとせずポイントポイントのアドバイスを丁寧に行う ・リズムの取り方 ・合図のやり方 ・声の抑揚
といったものをどうするかを体操を行う目的によって変えていくことが大切になってきます。
その辺りを細かくアドバイスしていただきましたが、スムーズに動けるようになると筋肉も緩み、背が伸びたような感覚で楽に良い姿勢が取れるようになりました。
シンプルだからこそ指導する側の応用力が求められるものですが、今回教わったものをどのようにトレーニングと組み合わせるか、自分なりにいろいろ工夫しながら取り組んでいこうと思います。