岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#72 市民ランナーのためのコンディショニングについて学んできました

定例勉強会に参加するため大阪へ行ってきました。

今回のテーマは『市民ランナーのためのコンディショニング』 先日、一般の方向けにランニング教室を行ったところですが、自分の指導の良い見直しになりました。

今回は故障が多く走れない時期が長かった長距離をやっている高校生に対して先生が実際に指導される様子を見ることができました。

まずはカウンセリングからスタートしましたが、 ・どのくらいのタイムで走れるのか? (100m、1km、1500m、3000m) ・過去・現在の練習内容はどういったものを行っているのか? (1週間の練習パターンは?どのくらいの距離をどのくらいのペースで走るのか?) ・体のどこが痛いのか? (骨なのか筋肉なのか?) ・最初に故障したのはいつか?次に故障したのはいつか? ・病院の診断は?どのような指示をされたか? ・どのくらいの期間続いたのか? ・走れるようになってからの感覚はどうなのか? など事細かに尋ね、練習内容や痛みが出た後の対処などに問題はないのかを探っていました。

それから実際に足の状態をチェックに入りましたが、足の形を見るだけでなく普段練習で履いているシューズをチェックされました。 シューズの形から普段走っている時にどのような足の使い方をしているのかがイメージできるということでした。

さらに足の形から具合的にどの筋肉が硬くなっているのか、筋膜や他の部分はどういった状態かなど痛みの原因となっている部分を見つけ出し、そこにアプローチして元の良い状態に戻していきました。 そのアプローチも特別難しいものではなく、「手を当てる、呼吸する、さする、軽く動かす、熱を加える」というようなものです。 それだけで筋肉が柔らかくなり、徐々に痛みが薄れていって良くなっていくことを実感していたようでした。

さらに立ち方、歩き方のチェックをして動きがスムーズでなかったり、着地の仕方に問題があると骨盤の仙腸関節の調整や皮膚テーピングを使って足のアーチを改善すると歩き方も良くなりました。

そこからランニングの指導に入っていきました。 走り方の問題も見つかりましたが、 ・お尻叩き ・重心移動 ・地面を蹴らない ・腕はリズムを取るだけで肘を曲げままにして後ろに引いたりしない ・リラックスして気持ち良く、疲れたらペースを落としてもいいし、歩いてもいい。 走りたくなったらまた走り出せばいい。 簡単な動きの練習やアドバイスで短時間で変わってしまいました。

とにかく気持ち良く走るというアドバイスが中心で、腕や脚をどのように動かすのかといった細かな動きの説明はありません。 それでも重そうな走りが軽やかに弾むようなリズム感のある良い走りになっていました。 それは表情にも表れていて、走り終わった後のは柔らかい表情をしていて、気持ち良く走れたのだというのがよく伝わりました。

先生は、「1番重要な動きは意識してやらせない」と仰っていました。 どうしても指導していて動きが悪いところを見つけると脚の動きなどを細かいことを説明したり、あれこれしようとしてしまいますが、意識させてしまえば筋肉が緊張してしまいますからスムーズな動きにはなりません。 重要な脚の動きがスムーズにできるようにするために腕をどのように使うかというアイデアは自分にはなかったので非常に参考になりました。

他にも様々な身体調整テクニックなども教わりましたが、今回は実際の指導の様子を見られたことが1番大きな収穫でした。