走るために必要な体幹を鍛えるには?
箱根駅伝を見ていると「体幹トレーニングをしているから走りがブレない」という解説を耳にしますが、たまたま速く走れる人が体幹トレーニングをやっていただけで体幹が強いから速く走れるわけではありません。
体幹が強いからフォームが乱れないわけでもありません。 昨日の往路で完全優勝した青学大は体幹トレーニングをやるようになってから強くなったということで有名ですが、箱根駅伝の予選会の特集の番組の中では他の大学も体幹トレーニングと言われるものをやっていました。 それなのにこれだけ結果に差があるわけです。
つまり、体幹トレーニングと呼ばれるものをやっている人の中で成功したケースを取り上げているだけで、その裏では体幹トレーニングをやっているのに全然速くならないという人もたくさんいます。 そもそもうつ伏せや横向きでじっとしているようなエクササイズは体幹を強化するトレーニングにはなりませんが・・・
速い選手はランニング姿勢が良いですが、意識して体幹を固めて良い姿勢を作っているというよりも無駄な力を使っていないのにスムーズに重心が移動してどんどん前に進んで行くのが伝わってきます。 そういう走りは画面からもフォームの美しさが伝わってきます。
ランニング姿勢は体幹の固める強さの問題ではなく『走り方の問題』です。 走るために必要な体幹はわざわざ変わったトレーニングで作らなくても良いフォームで走っていれば自然と作られると考えることもできます。 一生懸命ハードに鍛えるという方法もありますが、速く走れるようになりたければ速く走るための走る動作のやり方を身につけるという考え方で練習、トレーニングに取り組むというのも効果的だということです。