岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#75 柔軟性を高めるトレーニングについて学んできました

今年最初の勉強会に参加してきました。 今回のテーマは『柔軟性の高め方とその指導』でした。

硬い筋肉を伸ばして柔らかくするのは難しい

筋肉が硬いというとストレッチングで硬い部分の筋肉を伸ばして柔らかくしようとするのが一般的ですが、筋肉に対するアプローチは難しいものです。

ストレッチングをしているのに筋肉が柔らかくならないということは多いですが、筋肉を伸ばすことだけ考えて一番大切なリラックスを忘れてしまえば柔らかい筋肉を作るためにやっているつもりでも筋肉を緊張させてしまいます。

硬い筋肉を狙って伸ばして柔らかくするというのは、どのくらいの強さで、どのくらいの時間でやればいいのかということを考えてやらないといけませんから難しいので、効率の良い方法とは言えません。 トレーナーがストレッチングをしている場合でも相手が苦痛に顔を歪めていたりすれば、それは防御や我慢をしているということですから筋肉が緩むこともありません。 受けている人を見るだけでトレーナーの技術がはっきりとわかってしまいます。

筋肉に対するアプローチはストレッチング以外にもある

一般の人にとってもトレーナーにとってもストレッチングは難しいですが、『筋肉を柔らかくする』という目的からやり方を考えてみると筋肉へのアプローチの仕方もいろいろ出てきます。

例えば、柔軟性のテストで立った状態から前屈して手が床に届くかどうかというものがありますが腰が硬くても、太ももの裏やふくらはぎが硬くても手は床に届きませんが、動作のやり方を勘違いしていても体が硬く見えます。 前屈を制限している要因をきちんと見抜いてアプローチすれば筋肉の刺激の仕方次第で簡単に柔軟性の変化が見られます。

腰の筋肉が硬くて伸びない場合はPNFのパターンを利用すると簡単に前屈がやりやすくなり手が床に届くようになるなどの変化が出ます。

太ももの裏やふくらはぎの筋肉が突っ張るパターンは相手に動いてもらうパターンでは前屈のやり方を勘違いしてしまっている人が多いので、それを修正してあげるだけで簡単に前屈のやりやすさが変わります。 トレーナーが調整する場合にはメディカルストレッチングを使ってみると相手に苦痛を感じさせることなくふくらはぎも緩められますし、太ももなら裏だけでなく前も一度に緩めることができます。

前屈のやり方が問題の場合は、どこから曲げるかを変えるだけで簡単に変化が見られます。

筋肉以外でアプローチしてみる

筋肉を緩めるには筋肉に対してアプローチする以外にも方法があります。

今回、個人の質問として腰痛で背中や腰の筋肉の緊張がうまく解せなかったり、体操のように体を動かした時に力みが出て筋肉の緊張が取れないケースを挙げました。

腰痛で背中から腰にかけての筋肉の緊張がうまく取れないケースでは、皮膚を誘導して体を動かしていくと背中の筋肉が簡単に緩み、姿勢の変化も感じることができました。

体を動かそうとすると力みが出てしまうケースでは、意識するポイントを変えたり、体のどこを先導させて動いていくのかを決めて動かしていくと小さな動きで全身の筋肉の緊張が取れて、立った姿勢が良くなり、体も動かしやすくなりました。

どれも筋肉に直接アプローチするのではなく、皮膚や意識、動きのイメージを変えるだけという簡単なものですが、はっきりと変化を感じることができました。

考え方の重要性を改めて感じる4時間でした。