岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

動的ストレッチと静的ストレッチ、ランニングにはどちらが効果的?

ランニングは体を動かすのだからウォーミングアップにはじっとして筋肉を伸ばし続けるような静的なストレッチングよりも体操のような動的なストレッチの方がいいと言う人がいれば、筋肉が硬いとケガをするし、短時間なら筋肉を伸ばしてもパフォーマンスが下がることはないから短時間のストレッチングをした方が良いと言う人もいます。 ジムでも「正しい方法を教えて欲しい」とよく尋ねられます。

ストレッチングは筋肉を伸ばして柔らかくする手段です。 筋肉を柔らかくするにはリラックスが必要ですから、2分ちかくずっとリラックスしていれば力が入りにくくなるというのも当たり前のことです。

動的ストレッチは筋肉を伸び縮みさせるので筋肉が温まり伸びやすくなって柔軟性が改善しますが、筋肉がもともと持っている自然な長さよりも長くなることはありません。 どちらにも良い面・悪い面がありますから、ただ正しいやり方を教えて欲しいと言われても答えようがありません。

一般の方のランニング指導では、時間の関係もありますのでストレッチもストレッチングもさせないでゆっくりとしたスピードから走っていくというパターンでウォーミングアップを行うこともあります。 筋肉が硬いうちはそんなに速いスピードで走ることもできませんから、とにかくリラックスして楽に気持ち良く体を動かすことをくらいを意識していきます。 そうして走っている間に体が温まってくるので筋肉は徐々に伸びやすくなって体もほぐれてきます。 そうするとスピードも徐々にアップできるようになりますが、硬い筋肉を緩めたり、肩甲骨や股関節の動きもスムーズにする走り方をしていれば筋肉は柔らかくなりますので体が軽くなりスムーズな走りになってきます。

「ウォーミングアップはこうしないといけない」と思っている人は多いですが、そもそもウォーミングアップは何のためにやるものなのかということをきちんと理解してやっている人はほとんどいません。 だから「正しい・間違い」の矛盾に悩まされますが、「どうなりたいのか?」という目的から考えてみると、動的ストレッチ、静的ストレッチをどのようにやるか、どちらが効率が良いかくらいでしか迷わなくて済むようになりますし、走っても体をほぐすことができるようになって「正しい・間違い」という方法論の矛盾に悩まされることもなくなります。