岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

ジャンプすると痛む膝はストレッチや筋トレで治るのか?

先日、男子バレーボール選手を特集した番組が放送されていました。 どうやらジャンパー膝で苦しんでいる様でした。 練習量を軽くしても痛みが改善しないので最終的には2ヶ月ジャンプを禁止するなどして膝に負担がかかる動作を避けてなんとか膝の痛みが軽くなって以前と同じようにスパイクを打てるようになったところで番組は終わっていました。 バレーボールやバスケットなどジャンプをする競技で膝を痛めるケースが多いですが、きちんと対処しないと安静にしても痛みが全く改善しなかったりすぐに再発してしまいます。

ジャンパー膝はジャンプで膝を伸ばして跳び上がっていく時に太ももの前の筋肉が膝のお皿が引っ張られ、腱にも強い引っ張られるストレスがかかってしまったり、着地で膝を曲げた時に着地の衝撃が腱にかかってしまう動作を繰り返すと耐えらえなくなって痛みが起こります。

ジャンパー膝が起こると太ももの前の筋肉が緊張で硬くなるので太ももの前の筋肉を緩めたり、脚の捻じれを直したりして腱の弾力を取り戻すことが重要です。 ネットで検索してみても痛みに対しての対処法はいろいろ書かれていますが、根本的なジャンプについて書かれたものは見つかりません。 ジャンパー膝はジャンプ動作を繰り返すことで痛みが起こってしまうわけですから、『ジャンプのやり方』、『着地のやり方』まできちんと修正する必要があります。

ジャンプすると膝が痛くなる人に『つま先』を使って動作する癖がある人が多いです。 つま先を使ってジャンプをすると太ももの前の筋肉を強く緊張させてしまいますし、ふくらはぎの筋肉を使うので実は高く跳べません。 つま先から着地すると着地の瞬間に膝をきちんと安定させることができず、足が着いた後にさらに膝が深く曲がってしまいます。 その時に腱に大きな負担をかけてしまいます。

この問題を解決するには『足裏全体を使って行う』ことです。 跳び上がる時にも地面を足裏全体でフラットに踏み込む感覚で行うと太ももの前の筋肉が緊張で硬くなることも少なくなります。 着地の時も足裏全体でフラットに着地することで着地した瞬間に膝と足首をきちんと安定させることができ、膝への負担を軽くすることができます。 それだけではなく、着地の衝撃が太ももの筋トレにもなり、練習しながら必要な筋力強化を行うこともできます。

◯◯をすると痛いという場合は、痛みに対するアプローチだけでなく、その◯◯の動作のやり方のトレーニングをきちんと行わないと痛みを根本的に治すのは難しいでしょう。