感想「筋肉って柔らかくなると膨らんでふわふわになるんですね」

腰のひどい張りで悩んでいる人から相談を受けました。
姿勢をチェックしてみると、
・猫背気味
・骨盤の向きも捻じれている
・左右の肩・腰の高さが違っている
など体幹に捻じれ、傾き、歪みがありました。
筋肉を触ってみても緊張でガチガチでした。

そこで全身の筋肉の緊張をゆるめて全身のバランスを取ると、腰の痛みはなくなり、姿勢やスタイルにも変化が見られました。

ご本人の感想です。

「筋肉は硬い方が良いと思っていたんですけど筋肉ってこんなに柔らかくて膨らんでいてふわふわなんですね。
筋肉が柔らかくなっただけで姿勢が良くなった感じがします。
ヒップは上がってお腹は引き締まった感じがしてスタイルも良くなった。
腰も痛かったのに楽になって体が軽い。歩いてみても脚が軽くてすごく楽です。
全然力を入れていないのに。不思議な感覚です。
と驚いていました。

トレーニングで行ったことは筋肉の緊張をゆるめること、楽にスムーズにしゃがむー立つ運動をしたくらいで一般的な筋トレは全くやっていません。

具体的には、
・腕の緊張をゆるめる（腕の捻じれが体幹の崩れを引き起こす）
・肩甲骨を動かす（鎖骨・肩甲骨・上腕骨のバランスを取って体幹のバランスを取る）
・股関節、膝、足首周囲の筋肉の緊張をゆるめる（脚の捻じれを直す）

身体の捻じれ、傾き、歪みの原因を見つけ、それを根本から解決していくことでバランス良く立てるようになります。
バランスが取れると身体のどこかに緊張を感じることはありませんので腰などに痛みや不調が起きることもありません。

最後に二本脚でバランス良く立つ感覚を身につける目的でしゃがむー立つの運動をおこないました。
適切な手順、やり方で動かしていくと楽に立てるようになったり、ハードな運動をしたわけでもないのにヒップアップしたスタイルになりました。

“筋肉は硬いもの”というイメージを持つ人は多いようです。
筋肉は本来、柔軟性・弾力性・復元力を持つ組織ですが、崩れた姿勢でずっと緊張している筋肉は硬くなってしまいます。

硬くなってしまった筋肉を柔らかくするために一般的にはストレッチングをするケースが多いですが、筋肉を引っ張っても緊張はゆるみません。
筋肉は伸ばされると伸張反射が起きて筋肉を縮めようとするのでさらに緊張してしまいます。

筋肉をゆるめるというのは筋肉の緊張を解除して本来の自然な膨らみ、弾力を取り戻していきます。
さすったりすることでも緊張はゆるみますし、体を動かしても筋肉は緩みます。

硬い筋肉を柔らかくしようとストレッチングで硬い筋肉を一生懸命伸ばし、ヒップアップするためにお尻の筋肉の鍛え、腰痛を治すために腹筋を鍛えるというように効率の良くないトレーニングをしている方が多いようですが、身体をゆるめて整えれば楽に、効率良く目的を達成することができます。