岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#85 腰痛を改善するためのトレーニングについて学んできました

毎月恒例の大阪での勉強会でした。

今回のテーマは、

「腰痛改善のための考え方とアプローチ法」

相談に来る人が多いのが腰痛です。 病院で診察を受けたが骨には異常はない、整体やマッサージに行ってもその時は楽になるがすぐに痛みが再発する、筋肉を鍛えなさいと言われてトレーニングしているが全然良くならないというものです。

この勉強会では肩こりでも、腰痛、ひざ痛、股関節痛といった体の痛み、不調に対する基本的な考え方は崩れた姿勢・体のバランスを整える、「直して治す」です。

結果、腰が痛いだけで他に問題がある

腰痛は腰に一番大きな問題が起きているので硬くなっている腰の筋肉を押したり揉んだりマッサージして柔らかくしようとしますが根本的な姿勢・体のバランスは改善されていないから立つと痛みが再発してしまいます。 結果的に腰が痛いだけで他に問題があります。 全身の筋肉を均等な緊張で整えれば腰という部分の痛みも改善してしまいます。

今回は筋膜を刺激して首や背中、腰を緩めるというアプローチを教わりました。 全身を一枚の膜で覆っている筋膜のどこかにシワが集中してしまえばその下にある筋肉が硬くなったり関節の動きが悪くなってしまうといった悪い影響が出ますが、逆に考えると筋膜を良い状態にすればストレッチングをしたりマッサージといった筋肉を直接刺激するようなことをしなくてももっと効率良く筋肉を良い状態に戻すこともできます。

頭・首に手を当てておくだけ、数分経ったら肩を軽くポンポンと上下させるといったアプローチを行いましたが、たったそれだけで前日にハードにトレーニングしていたので腰や下半身の筋肉は硬くなっていたのですが前屈しても腰のつっぱり感もなく楽にできるようになりました。

反り腰で骨盤を動かしても良い位置に戻せない人への対応で皮膚の動きを利用して前屈をしてみるとどんどん前屈がやりやすくなりました。

長時間のデスクワークで猫背で腰が丸くなってしまっていつも骨盤を良い位置で安定させられない人への対応では骨盤と腰椎の関係を作る体操では骨盤の骨の動く感覚がつかめるだけでどんどん体が動かしやすくなって腰は楽になるし、お尻の筋肉が弾力のある柔らかい筋肉になりました。

筋肉が緊張してしまうのは動かす方向に問題があるから

今回のテーマに関する質問で、身体調整をするものの、効果が直後ではなく翌日に出る原因について伺ってみたところ、「刺激が強すぎる」というアドバイスをいただきました。 体を緩めるには小さな刺激で良いのですが、それが強くなってしまうのはもっと大きく動かそうと大きく早く動かしてしまっていました。 その原因は基本的な相手の「ポジション」が適切かどうかのチェックが曖昧になっていたことです。 横向きに寝て肩甲骨の動きを改善しようとするときに適切なポジションが取れていなければ肩甲骨はそもそもスムーズには動きません。 先生は肩甲骨が動きやすいポジションを自然にとってアプローチされるので、肩甲骨の動かし方に目が行ってしまいますが、意識していないと気付きにくいところで身体調整がうまくいくかどうかがすでに決まっていました。 ポジションを見直して動かしていくと肩甲骨も動きやすいので大きな力を使わなくてもどんどん動きが良くなっていきました。

もう1つ質問として、ウォーミングアップの体操の肩甲骨の動きの誘導がうまくいかないケースの問題点について伺ってみると、肩甲骨の動かす方向の問題がありました。 アドバイスをいただいて肩甲骨の本来の内転・外転で動かしていくと肩甲骨の動きもスムーズになり背中や腰の筋肉も柔らかくなりました。 肩の上下に動かす体操も適切な動きをアドバイスしていただいて動かしてみると肩や首筋が軽くなりました。

他にも胸椎の回旋の動きの誘導も勘違いしたやり方で動かしているせいで背中や腰の筋肉の緊張を緩めることができていませんでしたが、適切な動きをアドバイスしていただいて動かしてみると小さな動きで筋肉の緊張がどんどん緩んで筋肉が柔らかくなりました。

他にも歩行動作の指導、筋肉を膨らませるためのトレーニングのヒントなど新しい気づき、アイデアを教えていただき充実した時間になりました。