速い動きで筋トレをすればスイングスピードは速くなるのか？
ウエイトトレーニングと実際のスポーツの動作ではスピードが違うからスポーツパフォーマンスを高めるにはスピードを高めることが大切。 だからウエイトトレーニングでも動作スピードを速くする、スイング系の競技でダンベルや重りを速く振るようなトレーニングをする、しているケースが見られます。
そもそもバットやゴルフクラブよりも重いものを今より速く振れるはずがありません。 クラブやバットより重いものを動かすスピードは遅くなります。 重いものをいつも振っているバットやクラブと同じくらいのスピードで振ろうと力んでしまいます。
ゴルフをしている人の相談でヘッドスピードを上げたいというのも来ます。
そういうケースではいつも使っているものよりも少し重いものを振らせますが、少し軽いものも振らせます。 そうするとスイングスピードは速くなります。
重いクラブは速く振ることができないので全身を使ってゆっくり大きく振ります。 これはゴルフに必要な筋力を高めたり動きのバランスも整えることが目的です。 その後いつもの重さのクラブを振りやすくなり軽く振ってみてもスイングスピードが自然に上がります。
少し軽いクラブを振るのは速いスイングスピードを体感するためです。 多くの人は自分でスピードを出そうと腕の力で振ろうします。 それは余計な力みが起きるだけでスピードアップどころか減速にしかなりません。 ですが、軽いものは余計な力を入れなくても軽く振ることができますからいつもの力加減でも速く振る感覚が掴めます。
ウエイトトレーニングをわざわざやらなくてもゴルフのスイングでスイングのパワーを高めることは可能なのです。
パワーというと「筋力」をすぐにイメージしてしまいますが、スポーツパフォーマンスで大切なのは「スピード」です。 スピードを高めるには何が大切かがわかっていればダンベルや重い棒を振るような単純なトレーニングでスポーツパフォーマンスが上がらないことは簡単にわかります。
