肩こり、腰痛、ひざ痛を良くするためだとしてもきついこと、苦しい運動は続かない

運動は体に良いということを否定する人はほとんどいないでしょう。 肩こり、腰痛、ひざ痛を解消するための方法として「筋肉を鍛えましょう」といろいろなところで言われます。 相談に来る人の多くが筋トレをしたことはあるが長続きしなかったという人です。 どんなに体に良いこととわかっていてもきついこと、辛いことは続かないということです。

運動というとどうしても筋トレ、筋肉を鍛えるというのが一番に思い浮かびますが、アスリートではない一般の人に必要なのは“重力に対して体を楽に動かすことができる”ことです。 そんなに大きな強い筋肉は必要ではありません。 膨らみ、弾力性がある柔らかい筋肉でも十分です。 しかし、肩こりや腰痛、ひざ痛で悩んでいる人の筋肉は緊張で硬くなってしまっています。

そうなると筋肉の膨らみ、弾力性、柔らかさを取り戻すことが必要になってきますが、そのためにやることは「体をゆるめる」ことです。 体をゆるめるには筋肉の余計な緊張が出るようなことは必要ありません。 楽に、スムーズに体を動かすことです。 そのためには「適切な手順、動かし方で体を動かす」ことです。 そういう運動は楽で気持ち良いのに終わった後は肩こりや腰痛、ひざ痛といった痛みや不調が良くなります。

「こんなものでいいのか？」、「これくらいでいいのか？」と感じるくらいのトレーニングしかしないのに結果が良いので初めてトレーニングを受けた人は驚いたり戸惑ったりすることが多いですが、こちらから特に宿題を課さなくても日常生活の中でも体を動かす時間が自然と増えています。 人は気持ち良いこと、楽なこと、楽しいことは続くものです。

運動をすることは体に良いですが、続かなければ成果は出ません。 そのためにはきついこと、辛いこと、苦しいことではなく、楽、気持ち良いことと感じることです。 そういう視点で運動を考えてみることも大切です。