岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

身体の衰え、老化の原因は年のせいだけなのか?

年配のクライアントさんからよく相談されるのが、「最近、歳をとったせいか身体の衰えを感じる」というものです。

しかし、年齢を重ねると全員が身体の機能が衰えていくのかというとそうでもありません。 80代の方のトレーニングを指導したこともありますが、トレーニングを開始した70代後半の時には腰痛でいつも座りっぱなし、体をほとんど動かさないので立って体を動かそうとしてもすぐに疲れてしまって5分も立っていられないような状態でした。 トレーニングは週に1回程度でしたがどんどん腰の痛みも改善し、立っていられる時間が伸び、体を動かす頻度が増えるようになってくると姿勢も良くなり年齢よりも若く見られたり、趣味のゴルフで自分より年齢が下の人と一緒にラウンドをしても自分の方がカートもあまり使わないで自分の脚で歩いて回るようになりました。

こういったことから考えても歳をとるから身体が衰えるのではなく、年齢と共に座りっぱなしでほとんど体を動かさないなど生活の仕方を身体にとって楽なように変えていくから身体の機能が低下していくのではないでしょうか。

1Gの重力は地球で暮らす限り必ずつきまとってきます。 しかしその重力のおかげで身体の機能が成長し、進化したというのも事実です。 重力のせいで姿勢が悪くなる、肩こりや腰痛、ひざ痛になるという風にマイナスの面ばかり考えてしまいますが、宇宙へいくと骨や筋肉は衰えていく、内臓や免疫系の働きが低下する、睡眠が浅くなる、平衡感覚が低下するなどの影響が出るそうです。 そういったことからも重力を受けることは身体にとってプラスの効果も多いということです。 重力はいつもそこにあるのだからそれをどう使うかです。 たしかに無重力の環境に行けば肩こりや腰痛、ひざ痛からは解放されますが、ほとんどの人の場合は姿勢の崩れ、重力の受け方の問題や重力下での体の使い方、動作の仕方、活用法に問題があるように思います。 重力負荷を受けないといけないからときつい運動をイメージする必要はありません。 常に重力を受けているわけですから立つ、歩く、しゃがんで立つ、階段の昇り降りといった日常的に行う動作を楽に、スムーズにやればその動作に必要な筋肉、筋力は維持できるはずです。 刺激を変えれば筋肉を大きくしたり筋力をアップすることもできます。 一番簡単な筋肉量、筋力アップする考え方は重力を1Gから2Gに増やすことです。 その方法は重い物を持つ以外にもいろいろあります。

座りっぱなしの人はまず1日のうちでイスから立ちあがる回数を今より少しでも増やすことからはじめてみることです。