岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

歩き始めに股関節が痛い。痛みなく歩けるようにするには?

今回の相談は歩き初めに股関節が痛いという相談。
病院で検査してもらったところ股関節の隙間が狭くなっているが骨に異常はないとのこと。

歩き始め、特に脚を出そうとすると痛みが出るとのこと。
一歩目が一番辛く、動かしていると徐々に痛みは軽減し歩くことはできるが長くは歩けないとのこと。

歩き方を見てみると痛みの出る方へ体重が偏ってかかっていて脚を引きずるような雰囲気で歩いていた。

歩き始めの股関節の痛み以外に不調がないか尋ねてみると、
・肩こり、首こり
・腰の張り
・体の冷え(体温35℃台)
・呼吸が浅い
といったものがあった。

立ち姿勢を見ても、
体幹の歪み、捻じれ、傾き
・巻き肩
・腕に捻じれがあり綺麗に伸ばせない
・O脚
が見られた。

まずは身体のバランスの崩れを直すことから行なった。
最初は呼吸で肋骨が十分に開くようにするために呼吸に鎖骨・肩甲骨の動かしを組み合わせて行なった。
左右片側ずつ行い、最後に左右一緒に行った。
呼吸が十分にできるようになると体幹の筋肉の緊張もゆるみ、体幹の崩れも整った。

次に下半身の調整を行なった。
足首・膝・股関節がきちんと連動せず、真っ直ぐに脚を曲げ伸ばしすることができていなかったので下半身の調整を行なった。
足首の動きは両方とも悪く、曲げようとするとゴリゴリ音が鳴っていた。
足首がスムーズに動くようになるまで何度も繰り返し、曲げようとすると鳴っていたゴリゴリ音が消えると膝、股関節の動きも徐々に出てきて真っ直ぐに曲げる、伸ばす動きがスムーズにできるようになり脚の捻じれも改善された。

立ち姿勢の崩れが直ったところで歩き方を直していった。
まずは脚を前に出して歩いていたのを接地した脚を後ろに送る(股関節を伸ばす)動きに修正した。
片脚できちんと支持できるようになるとそれだけで脚を前に出そうとしなくても一歩目が痛みなくスムーズに出せるようになった。

次に腕振りの修正を行なった。
脚を前に出して歩く癖のせいでバランスが悪く、ふらつくので腕を体の後ろに引いた状態でほとんど振れていなかった。
そこで腕をリラックスした状態で軽く前に振る動きの感覚を教えていった。
いきなり両方は難しいので片側(右手・右脚、左手・左脚)で歩く感覚を繰り返し、それから両方といった形で行なった。

腕がリラックして前に振れると脚の動きも自然と連動して後方へ送る動きになり、体が自然に前に進んでいく感じがわかったようで歩きがトレーニング前に比べるとはるかに楽になったようだった。

何かをすると痛みが出る場合はその動作のやり方に問題があることが多い。
立ち方も含めて問題の出る動作のやり方をきちんと修正することが根本的な解決のためには大切です。