岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#168 腰の痛みを改善するための考え方について学んできました

定例勉強会の今回のテーマは「痛みを取り除く〜腰〜」

・局所の問題を局所の原因と考えない

腰が痛いというと腰の部分に原因があると考えていろいろアプローチしてしまうがそれでは問題は解決されない。
部分の問題だとしても全身を見る。
崩れて腰が痛くなる。
体幹は受け身の立場。
両腕の使い方のアンバランスにより胸郭の上に乗っている肩甲帯がアンバランスになり、その影響で体幹の歪み、捻じれ、傾きが起こる。
そして崩れた体幹を支えていると下肢まで崩れてしまう。

・立った時の姿勢のチェックポイント

体幹の崩れの原因が四肢の緊張。
使いすぎ、使わなすぎ、使い方の問題。立った時に腕の位置を見る。
肩の前・横・後の緊張度のバランスは同じか触ってチェックしてみる。
前腕を軽く動かしてみて回内、回外の動作がスムーズできるかチェックしてみる。
上肢の緊張が強いと前腕の回内・回外がスムーズにできない。
前腕を軽く動かしたり上腕を軽く動かすことはチェックにもなるが筋肉の緊張を緩めるアプローチにもなる。
上肢が緩むと肩甲帯も緩み、体幹も緩み、下肢も緩む。

・上肢、体幹の緊張を緩めるアプローチ

上肢の緊張を緩める目的での前腕へのアプローチ、体幹の緊張を緩める目的での胸腰筋膜、臀筋筋膜、大腰筋にアプローチするやり方を教わった。
アプローチそのものは難しくなく、シンプルなものだが、仰向けに寝た時に首や腕、腰にできる隙間を埋めるためにクッションを活用したり胸や上肢に緊張が出ないように腕を置く位置を考えるなどの細かな配慮が必要だったり狙ったところを刺激がきちんと届くように押す方向、押し方などを考える必要がある。
こういった部分にテクニックのレベルが出る。

・関節がズレるのは関節のせいではない

関節がズレるのは関節を動かしているものに問題がある。それは筋肉。
筋肉が動いていないから関節がきちんと動かない。
筋肉が動かないのは関節が動かないから。
そうなると自分では動かすことは難しいから多動的なアプローチが必要となってくる。

・促通刺激と抑制刺激

促通は筋肉が収縮しやすくなり、関節は曲げやすい。
抑制は筋肉は収縮しにくくなり、関節は曲げにくい。
それを利用すれば腕や脚が伸ばしやすくなったり、歩き方をいろいろ考えなくてもスムーズに歩けるようになる。

・ポジションの選択

首や肩甲骨にアプローチしても動きが思ったほど改善しない時、その人にとって首、肩甲骨が一番動くポジションを探すことが大切。
仰向け、横向きといった体勢だけでなく、腕や肩の位置など。
ポジションが良くなるだけで動きやすさが全然違ってきて筋肉の緩み方にも大きな差が出る。