岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#176 ランニング、スプリントについて学んできました

今回の定例勉強会のテーマは「ランニング、スプリント実践」でした。

・体の準備はできているか

速く走れない、走ると太ももが張る、腰や膝が痛くなるといった原因は走り方にあることが多いですが、走り方を直そうと腕の振り方や脚の動かし方をいろいろやってみても走り方が直らないことも多い。

そういった時に考えないといけないことは体の準備ができているかどうか。
体が硬い、体幹が捻じれていたり腰が反っている、O脚になっているなど崩れている状態の人に腕や脚の動かし方を教えてもうまくできる人、できない人が出てきてしまう。

自分が相手がやって欲しいと思う腕や脚の動きを相手ができるようになるには体の状態はどうかを見てみる。

・距骨のポジションを見直す

体の準備としては腕振りの場合は肩甲帯の位置を中間位に戻す。
脚の場合は距骨のポジションを見直すことです。
今回は距骨のポジションを整えるアプローチをいくつか教わりました。

膝や股関節に問題がある場合、足部、足趾、腓骨、膝窩筋がきちんと整っていないことが多い。

足首が硬いと膝、股関節も硬くて当たり前。
足趾を柔らかくしたり、脛腓関節に付着している筋肉を緩めたり膝窩筋を緩めたり距腿関節の動きを良くして距骨のポジションを見直してみると脛のラインが違ってきます。
足関節が適切な位置にあれば正座もやりやすくなります。

他にも内転筋群の緊張は四頭筋やハムストリングスにも影響してくるということで内転筋群を緩めてみると股関節の動きが軽くなり歩く動作での脚の動きがスムーズになりました。

・実際の指導の様子
今回、先生が実際に走り方を指導しているところを見ることができました。

まずは走りで悩んでいること、痛みなど体で気になることはないかなどを質問し、体の状態をチェックすることからスタート。

体を触ったり動かしたりしながら痛みや不快感の原因を追求している時も緊張した筋肉を緩めるために動かしたり皮膚テープを貼ったりした後に筋肉の状態の変化、動きの変化も感じてもらっていて、自分の体の状態に気づいてもらうことが大切なのだと感じた。

筋肉が緩み、腕や脚が動かしやすくなった状態でまずは歩き方の修正を行い、歩く時の腕や脚の動かし方をアドバイスしていくと歩き方がスムーズな動きに変わりました。

その後、外で走りの指導へ進んでいきましたが、そこでもアドバイスはシンプルで難しいものはないのに力が入った動きがリラックスし、スプリンターの動きになりランニングスピードが速くなっていきました。
指導している中でも常に相手がどういう感じで走っているのか想像し、その都度相手の感覚を確認し、感覚を共有していました。
そうして最後には腕や脚の動かし方をあれこれ意識しなくても勝手に進んでいく、それが速く走るということなのだと感じられたようでした。

後から指導の中でどんなことを思ったり考えたりしたのかを伺うなかで、相手の性格や理解度を把握した上で言葉を選びながらアドバイスし、言ってしまうとマイナスになりそうなことは言わないようにしていたと仰っていました。
自分はアドバイスをする時にたくさんのことを言い過ぎている、大事ではあるが敢えて言わないという指導もあるのかと改めて指導するということの難しさ、奥の深さを実感しました。

走り方については今まで何度も繰り返しやってきているので腕や脚の動かし方についてはわかってきてはいましたが、今回は走り方に繋げるための体の準備の大切さを強く感じました。