岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#177 世間で流行っているエクササイズの問題点とその改善について学んできました

今月の勉強会のテーマは「世間で流行っているエクササイズを考察~問題点とその改善~」でした。

・動きを理解する

動画や静止画をパッと見て何を感じるか。
パッと見て感じないものを時間をかけて考えたところで何も出てこない。
問題がある時にはなぜそう見えるのか、何が問題なのかを見抜く目が大切。

レーニングで多いのがスポーツパフォーマンスを高めるための専門的なトレーニングに関するものだが、その多くが競技動作のある局面や一部分を切り取ったもの。
本当の意味での専門的トレーニングはその競技動作に似ていないといけない。

スイングのパワーを高めるならバットを振る軌道や加速、下半身の使い方まで競技動作を理解しないといけない。
巷で見るものの多くは専門性の意味を成していない。
指導者の立場では専門的トレーニングが本当の意味を成しているかをよく考えないといけない。

バットを速く振る、速く投げる、ランニングのため、スプリントのためというのであればそのために必要な要素は何かを考える。

まずはバットを振る、ボールを投げる、走るという動作をきちんとやる。
そして足りないもの、それを補うための手段を考える。
何のために体を鍛えるのかという考え方が全てのスポーツで足りない。

・動きを作ってはいけない

動きを部分部分で教えてはいけない。
動きの中で主動作を変えようとしているものが多いが、そこを変えるのが一番難しい。
動作は1つの流れ。
いろいろなことをやらせる前にまず腕や脚の自然な動きができる条件を整えてあげることが必要。
それにはそれぞれの関節が楽に動く状態にしてあげる。

・しゃがむー立ち上がる

しゃがむー立ち上がる動作は股関節から曲げ伸ばしすることは重要だが、股関節だけを動かしても脚の連動した動作にはならないし、しゃがめないからと立ち上がりから練習したところで足首、膝、股関節の連動した動きを理解していないと根本的な解決にはならない。

しゃがむ時には足首を緩めることが大切。
脛を前傾させ過ぎても動きにブレーキがかかってお尻を沈めにくくなる。
太ももとお尻は後方に下ろしていくイメージでしゃがみ、しゃがんだ反動で立ち上がると楽に行える。
動きの中で膝を意識する必要はないし、楽なので何度も繰り返せるが大腿四頭筋は緩み、お尻の筋肉は膨らんでくる。

競技動作だけでなく日常生活動作の体の使い方でも部分部分で行うのではなく1つの流れで行えるように指導することが大切。

・さする、揺するでも筋肉は膨らむ

筋肉を大きくするというと物理的に大きな負荷をかけて筋肉を収縮させるものが多いが、そうすると筋肉痛が出たり筋肉が硬くなってしまう。

小さな刺激では筋肉は膨らまない、役に立たないというイメージが強いがさする、ゆすることでも筋肉を膨らませることはできる。
大切なことは刺激すること。

・ウエストの引き締め

エストを引き締めるために腹筋を鍛えるケースが多いが筋肉が良い状態でないのに負荷をかけて動かしても良い結果は期待できない。
リンパの流れを良くして内臓の機能を取り戻すことでもウエストは引き締めることができる。
また、神経刺激で筋肉を良い状態にすることでもウエストを引き締めることもできる。

・その他
猫背を改善するためのアプローチ、プライオメトリックスの考え方のまとめから年配の方でもできる簡単でリラクゼーションにも心肺持久力を高めることもできる応用編も教わりました。

動きを見て目的と不適切だと感じることはできても何が問題なのかパッと出てこないところがまだまだ動作についての理解や動きを見る目が足りないなと感じました。