岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#178 首、肩、腰の痛みに対するアプローチを学んできました

今回の勉強会のテーマは「首、肩、腰:痛みに対するアプローチ」

・中間位で立っていないから不調が起きてしまっている

首、肩、腰に痛みや不調が起きるのは中間位でバランス良く立てていないから。
改善するにはなぜ中間位で立てていないのかという原因を見つけないといけない。
可能性があるのは立ち方や荷物の持ち方、歩き方といった日常的にやっていること。
そういったものを細かくチェックすることが必要。
立ち方を見るにしても服のシワのような細かなことまで気になるくらいの見る目を養わないといけない。

・腰の張り、お尻の痛みに対する考え方
お尻が痛いというケースでは、腰の張りや殿筋の緊張に対して部分部分でやってみたがあまり効果がなかったということで腰椎〜骨盤という範囲にある筋肉が適切に働いているかどうかという視点で考えてみた。
多裂筋とその拮抗筋である大腰筋、腰方形筋がきちんと働いていれば腰椎はきちんと保持されるはず、お尻の場合は外旋六筋とその上にある3つの殿筋や股関節の前面と後面の大腿四頭筋ハムストリングスがきちんと働くようになれば骨盤、殿筋の動きも良くなり、その上にある腰部が整い、整った状態で支えるから状態が改善するのではということでカッサを使ったアプローチや中間位で中間位でリバウンドを使ったアプローチで筋肉を緩めていった。

テクニック自体は今までのものより難しさはないが中間位を見つける、イージーに動かせる範囲を見極めるのに経験が必要だと感じました。
ただ筋肉の緊張を緩めるだけでなく、リバウンドを使うので1分間くらい刺激すれば筋肉は筋トレをした時のように膨らんできました。

1つ1つアプローチしては立った時の感覚の変化、体を動かしてみた時の感覚の変化を感じながら進めていきましたが筋肉が緩むと中間位で立てるようになってきて、中間位に戻ってくるのでアプローチしたところ以外の部分の緊張も緩んでいくということを実感しました。

・原因の見つけ方は何パターンも考えられる

痛みを引き起こす原因を見つけていくために立ち方を見て体のどこがどのようにズレているのかを丁寧に見ていきながら痛みの原因を考えていく。
中間位で立てていればどこにも問題はないはずだが、胸椎が捻じれ、腕が左右で位置が違うと脊柱が捻じれてしまい脊柱を支えている仙骨にある左右の仙腸関節は均等に支えることはできなくなる。体を包んでいる筋肉も歪んでしまい50:50のバランスが崩れてしまえば筋肉は緩いはずがない。だからどこかに問題が出てくる。
足部に問題があるとそれが膝、股関節、骨盤に影響し問題が発生することも考えられる。
痛みを引き起こす原因の可能性の見つけ方は何通りも考えられる。
解決策は筋肉の緊張を緩めて中間位に戻すことになる。

・首の緊張に対するアプローチ
首が痛い場合、仕事で上肢の使い過ぎで中間位ではないから首に問題が起きているのではないかといったことが考えられた。
こういった場合に腕神経叢の状態や小胸筋のチェックは欠かせない。
小胸筋の緊張を緩めていく際にも中間位でリバウンドを使ったテクニックを行ったが小胸筋が緩むと上腕、前腕、掌まで緊張が緩んで柔らかくなった。

さらに皮膚テープを活用して頭の位置を良い位置にすると肩甲帯も動かしやすくなり体幹の緊張も緩んで立ち方が良くなったように感じた。

・肩の脱臼後のリ・コンディショニング
肩を脱臼した時はきちんと整復することが重要。
神経の痺れなどの問題がないかなどのチェックは必要。
レーニングでできることは萎縮してしまった筋肉を良い状態に戻し、肩を支える機能をきちんと取り戻すこと。
まずは仰向けでリバウンドを利用してローテーターカフを刺激したり、天井方向へのプレスなどを行う。
痛みのない動き、範囲でやっていき、完全にできるようになったら座位へ移行するといった流れでやっていく。

どのケースでも言えることだが関節、筋肉を適切に動かせば神経、血液の流れも良くなる。逆のことも言える。
どういうイメージでアプローチするか、やり方はいろいろ考えられる。

体に問題がある人の立った姿や動きを見た時に気になることがあまり出てこない、細かなところが見えていないといったこともありますし、テクニックの面でもまだまだ細かなところまできちんとできていないなど課題がありました。
それでも指導の面では今回学んだことをトライしてみることで良い成果が見られるのではないかという期待感がありました。