岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#182 身体の緩めて整えるアプローチについて学んできました

今回は日頃の指導の中で使う身体を緩めて整えるための新しい考え方について学んだりテクニックの見直しました。

・上肢が先か脚が先か

肩こりや腰痛、膝痛、股関節など様々な不調に関する相談を受けますが、共通しているのは体幹が捻じれたり傾いている、脚が捻じれている、腕が捻じれている、頭や首の位置がズレてしまっているなど身体のバランスが崩れてしまっていること。

どうして身体のバランスが崩れてしまうのか改めて考えてみると、体幹がベースにあり、それに四肢と頭が付いている。
体幹は自ら動けない。頭、四肢が動くから体幹が動く。
上肢、下肢は左右2つずつあるからバランスが崩れる。頭はあちこち向くことでも崩れる。
脚は基本的には支えるだけなので脚から捻れることは少ない。
一方、二本脚で立つようになって腕の自由度が上がったため腕の使い方の左右差は考えられる、腕は頭と繋がっている。
そういったことから考えると左右の上肢のアンバランスによって腕が捻じれ、首が捻じれ、頭の位置がズレ、それによって体幹に捻じれや傾きが起きる、そして捻じれた頭や腕、体幹を支える脚も捻じれてしまうのではないかと考えられる。

そういったことから基本的に上肢、頭を中間位に整えると下肢も整うのではないか。
足趾や足部はそれプラスで調整するくらいでいいのではないかと考えられる。

・頭蓋骨の歪みが体幹の筋肉の緊張させる

頭を中間位に整えるアプローチとして新たに頭蓋骨の調整を教わりました。
頭を触ってみると縫合部分を感じることができるように頭蓋骨はいくつもの骨が繋がってできている。
縫合を辿ってみると場所によっては3つ、4つの骨が合流している地点がある。
その縫合部分が崩れればその中にある脳は圧迫される。
司令塔の脳の機能が十分でなければ他の組織の機能も低下してしまう。
また、頭皮が硬くなる、その下にある筋肉も緊張してしまうなど身体の内側だけでなく外側にも影響することが考えられる。
頭の形、顔面に歪みがないかどうかのチェックも大事になってくる。

・頭蓋骨を整える

まずは顔面の歪みを整えることから。
下顎が左右で前後していないか、頬骨が左右どちらかだけ張り出していることはないか、鼻筋はきちんと通っているのかなどをチェックしてみる。

下顎は出ている方に圧をかけて揃えたり、頬骨と前頭骨を軽くズラしてみると鼻骨のところで動くのでそれを利用して頬骨や鼻骨を調整。
鼻骨と前頭骨を軽く引き離すイメージで調整すると顔面の歪みが改善されました。
顔面の歪みが改善されると首だけでなく胸郭まで緩み、呼吸も改善され酸素の取り込みまでも良くなりました。

次に蝶形骨、側頭骨、前頭骨、頭頂骨が合流する縫合部や頭頂骨と後頭骨が合流する縫合部を動かしてみると思った以上に動くことに驚いた。
あそび感覚で動かしていると骨が動いている感覚が徐々に伝わってくるようになってきた。
すると頭皮が柔らかくなり首、上肢、背中や腰の筋肉も緩みました。

鼻の通りも良くなり呼吸で酸素を十分取り込めている感覚がありました。脳の圧迫がなくなっただけでなく循環も良くなり頭がスッキリした感覚がありました。

体幹や上肢の緊張を緩めるためにいろいろやっていましたが、頭蓋骨を調整するだけで体幹と上肢も緩めることができるので、これまでよりもさらに少ない時間、アプローチで良い状態を取り戻すことができるようになるのではないかと感じた。

・足を整える

下肢を整えるうえで重要なのが足趾、足部。
足趾、足部が崩れていると下腿、太もものバランスも崩れてしまっている。
それだけでなく殿部、その上の腰にまで影響が及ぶ。

今回はドロップボードを活用するアプローチを教わった。
以前に基本的な使い方、簡単な足部、膝の調整をやり方は教わっていたのでそれなりに成果は出ていたが、細かなテクニックの問題を個人的に感じていた。
実際に先生と自分とでアプローチした後の成果を比較してみると緩み方に差があった。
ボードの向き、どこにどのように乗せるか、圧の強さの調整、骨のイメージ、ドロップのやり方など同じようにやっているつもりでも細かなところにたくさんの違いがあり、それが大きな結果の差となって現れていた。
細かなところまでチェックし修正していただくと十分緊張が緩められるようになった。

ドロップボードは短時間で効率良く調整できるので活用範囲は広いが使えない場合でも基本的なことは足趾、足部を刺激するということ。
そこにどういった刺激をするかだけ。
ドロップも1つの刺激。
圧刺激で血流を促す、カッサなどで神経を刺激するなど刺激のやり方はいろいろある。

・頭蓋骨や足を調整してから筋肉を刺激してみる

頭蓋骨や足を調整するだけで身体の緊張がきちんと緩み、立ち方も良くなりました。
その状態で殿筋、腸腰筋、大腿直筋や大腿四頭筋、大腿部と下腿を伸張反射を利用して刺激すると筋肉の弾力がさらに出た。
股関節に問題があるケースで伸張反射を利用したテクニックはやっていたが思ったような成果が見られなかったが身体調整の進め方のヒントをもらえた。

・体はどうやってできているか

レーニングというと筋肉をターゲットに考えがちだが、呼吸が十分にできていないと酸素の取り込みが悪く組織は良い状態にはならないし、血流が悪ければ細胞に栄養がきちんと届かない。
そんな状態で筋肉を鍛えても筋肉が思ったような反応は見られないだろう。
健康なからだという視点でトレーニングを考える時に筋肉だけを見ても十分ではない。
体はどうやってできているのかという視点で日々いろいろ考えてみる必要がある。