岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

体幹トレーニングをしているのに腰痛が治らない。改善するにはどうすればいい?

今回は腰痛の相談。
骨などに異常はないが腰が痛い。
運動することはほとんどなく、仕事もデスクワークということで筋力不足ではないかと考えて腰痛改善に効果があると言われている体幹のトレーニングをネットやYouTubeで探してやってみたものの改善が見られないとのこと。

まず立った姿勢を見せてもらいましたが、立つことはできるので筋力が衰えているというわけではありませんが、姿勢の崩れは全身に見られました。
上半身だけでも、
・首が前に倒れて捻じれている
・頭が前に出ている
・肩を後ろに引いている
・猫背気味
・腕が捻じれて肘が伸ばせない
・巻き肩気味
・左右の肩、腰の高さが違う
・反り腰気味
といった問題がありました。

痛みが出ているのは捻じれが起きている部分でした。
腰の痛み以外にも首や肩のコリ、背中の張り、寝てもすぐに目が覚めて体がいつも重だるいなどの不調もありました。

腰が痛くなったのは全身の筋肉が緊張して緊張度のバランスが崩れてしまっていることです。
それを引き起こしたのは作業姿勢など日頃の習慣、左右の腕のアンバランスな使い方、頭の傾き・捻じれです。
問題を解決するには緊張をゆるめてバランスを整えることです。

まずは頭の位置を戻すために首の緊張、肩の緊張をゆるめてみました。
耳たぶを持って回しながら舌を一緒に動かす、耳を持った状態で手脚を動かす、鼻の通りを良くするために呼吸を繰り返すなどをしてみると首の緊張、肩の緊張がゆるんで首の傾き、捻じれも改善が見られました。

次に肩の位置を戻すために肩を上下に動かすと胸や背中、腰の緊張がゆるんで体幹の捻じれや傾きも直り、前に出ていた頭の位置も良くなりました。
腕の緊張もゆるんで捻じれも戻ってきちんと肘が伸ばせるようになりました。

脚の捻じれ、足のアーチの低下、足の指が捻じれて曲がっているなどの問題もありましたので足部、足の指を調整して脚の捻じれも戻しました。

全身の緊張をゆるめて捻じれや傾きを直してみると腰の痛みも解消され、立っているのも楽になったようでした。

最後にしゃがむ-立つ動作、歩き方など日常生活動作の体の使い方を直しておきましたが今までやっていた感覚とは全然違い、力を入れなくても楽に動かせることに驚いていました。

姿勢の崩れはバランスの崩れですが、支えるところが弱くなったからバランスが崩れるというわけではありません。
だから筋肉を鍛えたところで腰の崩れは直りません。
バランスは取るものですから崩れたバランスは元の状態に戻してあげれば良いのです。