岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

腹筋運動が1回もできないのは腹筋が弱いから?

「仰向けに寝た状態から上体を起こす腹筋ができないのは腹筋が弱いからと思っている人が多いですが、シットアップが100回できるから腹筋が強い、1回もできないと腹筋が弱いわけではありません。
寝た上体から頭を持ち上げる時は首の筋力が必要ですから、起き上がれないのは首の筋肉が弱いせいです。

腹筋が使えるようになればどうなるのかを考えたことがありますか?
腹筋が使えるようになるときちんと立てるようになるだけです。
腹筋が強くなれば肩こりや腰痛が良くなったり、走るのが速くなったりなんてことはありません。
それはあくまで腹筋がちちゃんと使えるようになって姿勢が良くなった状態で立ったり、走ったりという動作をやったからです。

シットアップができない人にもどうして腹筋を強くしたいのかを訊ねてみると、
・姿勢を良くしたい
・ゴルフなどの競技の動作の中で姿勢が崩れないようにしたい
・腰痛を改善したい
といった理由の人がほとんどです。

ほとんどの人は『姿勢』を作るために腹筋を鍛えたいと考えているということです。
それならば、寝て行う腹筋しか使わないようなエクササイズより、座位や立位で腹背筋を一緒に使うようなエクササイズをする方が結果として姿勢を改善したり、体幹の固定力を高めることになる腹筋本来の機能を高めることができる方法になります。

実際にバーベルを担いでスクワットをやっていただくと、重いものを担いで姿勢が崩れないようにしゃがむ→立ちあがるという動作をきちんと繰り返すと腹筋にもしっかり負荷がかかります。
エクササイズ後は体幹の固定の感覚や腹筋が使えているという感覚を掴むことができるという人がほとんどです。

シットアップが効果的ではないとは言いませんが、トレーニングは目的があって方法があります。
いくら良いエクササイズでも目的に合っていなければ狙った効果を引き出すことはできません。
腹筋を強くしたいという場合もどのような腹筋の強さが必要なのかという目的をしっかり考えてみることも大切なことです。