岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

インナーマッスルを鍛えても姿勢は良くならない

レーニングなどの情報が本やテレビ、ネットで簡単に手に入る時代ですがトレーニングについて勘違いされていることはまだまだたくさんあります。

先日もテレビで「姿勢を保持するためにはインナーマッスルが重要なのでインナーマッスルを鍛えることが大切」と言っている人がいました。 知識のない人が見ると普通のトレーニングはあまり効果がなく、インナーマッスルを鍛えるようなエクササイズの方が効果的だと思ってしまってもおかしくないような言い方です。

インナーマッスルは外から見えない深部にあるのでインナーマッスルと呼ばれるようになったと思われますが、インナーマッスルと呼ばれる筋肉の多くは関節の回転の中心と筋肉の付着位置との距離が近いので『関節を安定させる働き』を持っています。

一方アウターマッスルと呼ばれる筋肉は筋肉の付着位置が関節の回転の中心から遠い距離にあるので『関節を支点周りに動かす』働きがあります。

運動は主に骨を関節を支点にして動かすことによって起こります。 その動きを起こすのはアウターマッスルの役割です。 インナーマッスルの役割は運動の際に関節を安定させ、支点を固定させることです。

それぞれに役割があるのでどちらが必要・不必要、使える・使えないという話にはなりません。 身体を動かすのはあくまでアウターマッスルです。 もちろん関節が安定していなければ高いパフォーマンスを発揮することはできませんが、だからといって関節の安定ばかりが高くても良いパフォーマンスには繋がりません。 何事もバランスが大切だということです。

関節を支点にして骨を動かす運動のほとんどでインナーマッスルもアウターマッスルも使われるのですから、ベンチプレス、スクワット、デッドリフト、ショルダープレス、ベントオーバー、プルオーバーといった一般的に知られているエクササイズのようにシンプルに関節をしっかり動かすような運動を無理のない動きで行えば両方をバランス良く使うことができます。 筋力を高めたければ適切な負荷をかけて行えばインナーもアウターもバランス良く筋力を高めていくことができます。

全く面白みがないですが、姿勢を保持するためにはインナーもアウターもどちらも必要ということです。