岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

筋トレをやり過ぎると体が硬くなる?

「筋トレすると体が硬くなるのか?」ということがよく話題になります。
最近よく言われる科学的根拠というもので言えば筋トレをするほど柔軟性が上がるという研究報告もありますが、実際の現場で筋トレをして筋肉が緊張し動きも硬くなってしまったという相談が来ることもあります。

ウエイトトレーニングで体を硬くすることもできるし、柔らかくすることもできるということです。
要は、“やり方の問題”です。

あるケースでは全身が緊張で硬くなっていて、特に腰の緊張していました。
そこでエクササイズをどのようにやったのか聴いてみると体が硬くなってしまった原因がすぐにわかりました。

・スクワット
バーは肩甲骨の上に乗せ、肩甲骨を寄せた姿勢で構え、太ももが床と平行になる深さまでしゃがみ、その時に背筋を伸ばして胸を張る、そこから立ち上がるというようなやり方を高重量で8回×3セット

・ベンチプレス
バーを胸に下ろす時に肩甲骨を寄せて腰を上げる、そこからバーを押し上げるようなやり方で同じように高重量で8回×3セット

デッドリフト
スクワットと同様に肩甲骨を寄せ、背筋を伸ばし、胸を張った姿勢から床に置いているバーを持ち上げて立ち上がるようなやり方で8回×3セット

どの種目も腰を反らすような姿勢でしかも高重量でやっています。
教科書に書かれている筋肥大目的の負荷、回数、セット数の設定通りにやって筋肉が膨らむという結果を期待したのでしょうが、現実は狙った筋肉が膨らまない、腰が強く緊張して痛みが出るという結果です。

そこで全てのエクササイズの手順、体の使い方を修正するだけで筋肉の緊張がゆるんで動きも柔らかくなっていきました。

筋肉を膨らませたいということだったので伸張反射を利用し、おもだるさを感じるまで繰り返すというのを5セット行うと筋肉はさらに柔らかくなり弾力性も出ました。
もちろん筋肉も膨らみました。
レーニング前は立っていても腰が辛いようでしたが、トレーニング後は立っているのが楽になりずっと立っていられるようになりました。
歩いたり、走ったりしても体が軽く動き、気持ち良かったようです。

体は刺激と反応です。
ウエイトトレーニングに正しいやり方も間違ったやり方もありません。
目的に対して適切なやり方でやっているか不適切なやり方でやっているかだけのことです。
だから、硬くなるようにやれば硬くなるし、柔らかくなるようにやれば動きは柔らかくなる、筋肉が膨らむようにやれば膨らみます。

ウエイトトレーニングをする前にそもそも目的は何なのかということをまず考えてみることです。
そして目的を合った適切なやり方でやれば思うような結果になるはずです。