岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

スクワットをすると膝が内側に入ってしまうのは体が硬いから?

今回はスクワットをすると膝が内側に入ってしまうという相談。

一般的にこういった動作になってしまうと体が硬い、太ももの内側の筋肉やお尻の筋肉が弱い・使えていないなどと言われますが、大抵は脚の捻じれか使い方の問題です。

X脚やO脚のような脚に捻じれがある状態でしゃがめばスムーズにしゃがむことはできません。
そういうケースは筋肉の緊張をゆるめて脚の捻じれを直してスクワットをすればスムーズにしゃがめます。
脚の捻じれを直すには筋肉の緊張をゆるめて太ももの筋肉の緊張度のバランスを取ることです。
もっと簡単な方法は皮膚にテーピングを貼ることです。
捻じれを直すように貼ればそれだけ捻じれは直りますし、テーピングをしたまま動いていくとどんどん体が調整されていきます。
太ももの緊張がゆるむのはもちろんですが、両脚が綺麗に伸びるようになることで姿勢の崩れも直ります。

もう1つの原因、やり方の問題についてはしゃがむ動作の手順、体の使い方です。
しゃがむ時によく見られるのが膝から曲げていくやり方ですが、それだと足首は動かしていないので膝の動きにも制限がかかり、ある程度まで沈むとそれ以上沈めなくなります。

股関節を曲げてお尻を後ろに突き出してから沈んでいくようなやり方をする人もいますが、これも膝関節がスムーズに動けないのでお尻を深く沈めることはできません。

スムーズにしゃがむための手順は足首→膝→股関節の順番です。
足首をゆるめると膝もゆるむのでスムーズにお尻が沈んでいきます。
そして股関節は90°までは真っ直ぐ曲がってきますが、90°以降は外に開く、外側に捻る動きが出てきます。
股関節の自然な動きをしていけば膝は内側に入ることはありません。

母趾球で踏ん張るようなことをしないということも改善法の1つです。
母趾球で踏ん張れば膝は内側に入りやすくなります。

何かの動作をやっていて起こる問題は動作の修正をすることです。
動きやすい体にしてからその動作をする、適切な動作の手順、体の使い方で行う。
基本的なことですが、それが一番効果的な方法です。