岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

野球で速く走れるようにするにはどうすればいいの?

レーニングを見ている高校で野球をしている選手から速く走れるようにするにはどうすればいいのか?と相談されました。 主に盗塁、走塁でスピードアップしたいということでした。

走り方を見せてもらうと速く走ろうと脚を一生懸命動かして走っていました。 私も野球をやっていましたがその当時でも速く走るために「脚を速く動かせ」と指導されました。

先日高校野球岡山県大会の決勝戦を見ることができましたが、決勝に残るくらいのチームでも脚を一生懸命動かして走っている選手が多く、打って一塁まで走り抜けるだけで息が上がる、一塁から二塁まで走っただけで肩で息をしているといった場面を多く目にしました。 そういった指導は未だに続いているようです。

速く走るということは一歩でも少ない歩数で目標地点に到達することです。 野球であれば塁間27.431mをいかに少ない歩数で走るかということがスピードアップのためにポイントです。 いくら脚を速く動かしても一歩のストライド(歩幅)が小さければランニングスピードは遅くなってしまいます。

プロの盗塁王のタイトルを獲る選手はどの選手も共通して11歩でスライディングしています。(脚を動かす速さもほとんど同じです) ところが走るのが遅いと相談に来る選手は脚はそれなりに速く動かせるのに11歩でベースまで到達できません。

つまり、スピードアップするには今の脚を動かす速さ(ピッチ)はそのままで歩数を減らす(ストライドを1cmでも増やす)ということになります。

そのためには「走り方」を見直す必要があります。 遅い選手はスタートすると早くトップスピードに乗ろうとつま先で地面を蹴って脚を速く動かして走ろうとしますが、2歩目でトップスピードに乗ることはまず無理です。 トップスピードに乗るにはしっかり加速していく必要があります。

野球ではスタートから3〜6歩で加速したスピードを維持してスライディングに入るということになってきます。 特に、スタートから加速してトップスピードに乗っていくところが大事です。 そのためには、 ・スタートで飛び出したら3〜6歩は後方へプッシュ(接地時間は長く) ・前傾して頭(上体)を前に前に進めていく(1歩ずつストライドを広げていく)

ポイントに気をつけながら6歩の加速→リラックスしてスピードを維持するという練習を行うと少ない歩数でもしっかり体が前に進んでいくようになります。 こういう練習ではたくさんやっても息が上がることもありません。 太ももの筋肉を触っても硬くなって張ることもなく、緊張が解れて柔らかくなります。

もっと筋力を付けないと速く走れないと思っていたようですが、リラックスして走る方が早く走れるようになったことに驚いていたようですが、走るということのイメージが変わったようで良かったです。