岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

脚を速く動かすだけでは速く走れない

速く走るというと一般的には脚を速く動かすというイメージが強いようですが、そのようにやっているがランニングスピードが上がらないということも多いようで最近は野球をやっている選手からの走りについての相談が増えている。

YouTubeで速く走るために意識することや練習法などを見て同じようなことをやってみたけれどあまりスピードアップに繋がらないという相談があった。

走り方を見せてもらうと、
・スタートするとすぐに上体が起きてしまう
・つま先で地面を蹴っている
・脚を速く動かし、前に出そうとしている
・腕振りは肘を後ろに引いている
といった感じが見られました。
そして10mほどの距離を数本走っただけで息が上がってしまっていた。

以前にも野球の盗塁、走塁での走り方についての考え方について書きましたが、スタートで飛び出したら3〜6歩で加速してトップスピードに乗っていくというのが大事である。

そこでスタートから6歩の加速→リラックスして流すといったものをやってみましたが、スタートしてトップスピードに乗せようと脚を速く動かそうとすると6歩の後に流してもすぐに止まってしまう。

野球の場合は塁間が27m弱ある。
トップレベルの選手の場合、11歩でスライディングに入る。
ランニングスピードはピッチ(脚の回転)×ストライドで決まる。
つまり、速く走るには脚を速く動かすだけでは不十分でストライドを広げないといけない。

そこでスタートで飛び出した後に脚を速く動かすのではなく、後方に長く押すようにして加速する、スピードの乗っていく感覚を掴む練習を何度か繰り返すと6歩の後に流してもすぐには止まらず30m以上進めるようになった。
何度も走っても息も上がらなくなりましたし、走り終わった後に太ももの前やふくらはぎの筋肉を触ってみても張りが出るどころか柔らかくなり、お尻や太ももの裏の筋肉は弾力性が出た。

速く走るためには脚を速く動かすだけでなくストライドを広げていく、加速する、スピードに乗っていくというのがとても大事です。