岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

お尻がぺちゃんこでイスに座ると骨が当たって痛い。改善するにはどうすればいい?

今回はお尻の筋肉がぺちゃんこでイスに座ると骨が当たって痛いという相談。
イスのクッションを入れるなどするといった工夫で座っている時の不快感は軽減できるのではないかと思いますが、お尻の筋肉を付けたいということなのでトレーニング的な話にもなりました。

話を伺うと基本的には仕事もデスクワークで座っている時間が長いとのこと。

姿勢をチェックしてみると、
・猫背
・巻き肩
・反り腰
・首が前に倒れ、頭が前に出ている
・腕が捻じれている
・肩、腰の左右の高さが違う
・脚の捻じれ
・足のアーチの崩れ
といった身体のバランスの崩れが見られた。

筋肉の状態をチェックしてみても、全身が緊張して硬くなっていて首こりや肩こり、背中や腰の張り、むくみといった不調があるということだった。

お尻の筋肉がぺちゃんこ、萎縮してしまっているというのは日常で動かしていないためです。
筋肉を刺激して本来の筋肉の膨らみを取り戻していくことが解決法になります。

一般的には筋肉が萎んでいると筋肉を鍛えて筋肉を大きくするという発想になりがちですが、トレーニングの時だけ使って日頃きちんと使っていないのであればお尻の形はあまり変わらないように思います。
日頃使っていないわけですから強化することよりも使い方を見直す方が簡単で有効だと思います。

お尻の筋肉は股関節を伸ばす時に働きますがO脚やX脚のように捻じれていると股関節は適切に動いているとは考えにくいので脚の捻じれをきちんと戻す必要があります。

そのためには脚だけでなく体幹の崩れも直す必要があります。
体幹のバランスを取るには肩甲帯(鎖骨、肩甲骨、上腕骨)のバランスを取ることが大切です。
全身に緊張があるので緊張をゆるめる必要があります。

肩甲帯のバランスが取れると体幹の崩れも直って脚の捻じれも改善します。
二本脚をきちんと伸ばしてバランス良く立てるようになるだけでもお尻の筋肉は変わってきます。

次は日頃の使い方の見直しです。
主にはイスのしゃがむー立ち上がる動作、歩き方です。

スムーズなしゃがむー立ち上がる動作を呼吸に合わせて1分くらい休まず繰り返すとお尻の筋肉は柔らかく弾力のある膨らみのある筋肉になりました。

歩き方も脚を前に出して歩くのではなく、脚を後方へ送る(股関節を伸ばす)ように動かすと推進力が生まれ、楽に体が前に進みます。
楽な歩き方をしているのにお尻の筋肉がきちんと使われているのがわかります。

お尻の筋肉の状態が変わると座ってみると痛みは軽減されたようでした。

後は、トレーニングの時だけでなく日頃からどのくらいこういった意識で立ったり歩いたりするかです。
日頃動かしていないために筋肉が萎縮してしまったのですから、根本的には日常での生活習慣を変えることが必要です。